C363 黄微紋玉
リトープスの脱皮が始まっています。 特にC363 黄微紋玉の脱皮は早く、ほぼ中身の”具”が露呈してきています。 脱皮時の”具”はリトープスの一年の生活リズムの中で、最も鮮やかで美しく感じます。 しかし、美しい中身の「具」も一年をかけて、風雨に晒され、浮世の汚れに晒され、だんだんと鮮やかさを失っていきます。 そして、春には、再生する。 本当に詩的な植物だなと・・・改めて感動。
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【原生地での概要】 ピグマエオセレウス・ビーブリー(Pygmaeocereus bieblii )は、ペルーの西南部、コリドレラ・ブランカの北部に位置するアンカシュ県のホアラズの100km西北に産する特別な植物です。 海抜は600~2000m以上で、砕けた細い岩からなる荒れ地が生息地です。 この植物は水分を吸収して膨張する時だけ地表から現れて見えますが、通常は地表から出ていない為、見つける事が難しいサボテンです。 通常は単独で生えていますが、特に高地では小さな群れ、または広がりのある大きなマット状の群生株で生えることもあります。 ピグマエオセレウス属の「基本種」であるピグマエオセレウス・バイレシアヌス(= ローレヤヌス) / Pygmaeocereus bylesianus(=rowleyanus)とは全く異なる外観を持っています。 本体は球形をしており、小さな刺に覆われています。 表皮は緑色で直径5cm(好適な環境では直径6-7 cm、高さ10cm以上)になります 【栽培と繁殖】 この高山性のサボテンには、深い鉢と排水性の高い鉱物性の用土が必要です。 過剰な水分に敏感ですが、育苗期には十分な水分が必要です。 健康な成長のために鉢内に十分な空気を提供する必要があります。 【耐寒性】 軽い霜 -5 (-10)°C を耐えます。冬の休眠期にはより寒い場所で保管する必要があり、これは花だけでなく健康のためにも重要です。 この冷たい冬期がなければ通常、蕾が少なくなる傾向になります。 【日当たり】 十分な日光が必要です。 【繁殖】 通常は脇芽の挿し木や接木で繁殖されます。 接木栽培された株は一般的に多くの脇芽を出す傾向にあります。 自分自身の根で栽培することも可能ですが、その場合、ゆっくりと成長し、数年間花を咲かせるまでに時間がかかります。 種子繁殖も難しくはありません。
【種小名:ビーブリーとは誰への献名か】
Cactaceae Systematics Initiatives 22 (2007)において、「Wolfgang Biebl」が誰かが明らかになりました。 Diersは、ドイツ政府によってペルーに調査をするように送られ、偶然その植物を見つけた人物だと言っています。 「The Etymological Dictionary…」によると、「Wolfgang Biebl」は「ドイツのサボテン収集家」です。 【2種類のビーブリー(高山性/低山性)】 Franz Kühhasによって再発見されたとき、600mのリオ・サンタ渓谷から2000m以上の山上に存在することがわかりました。 「低海抜」の種はトゲが細く、高さ13cmまでですが、「高海抜タイプ」は地面に平らで、多くの群生株からなる大きなマットを作ります。 2007年にDiersは「低海抜のタイプ」を「ピグマエオセレウス・ビーブリー亜種:クエハシー(Pygmaeocereus. bieblii var. kuehhasii)として記載しました。 ピグマエオセレウス・ビーブリー亜種:クエハシーはペルー南部のピグマエオセレウス・バイレシアヌス(= ローレヤヌス)に似ていますが、驚くことに、2つの種類は交配できないとKühhasは報告しています。 【産地:GC1092(Field number: GC 1092,04)に関する情報】 リオ・サンタ渓谷に近づいたところにビーブリーが自生している丘があります。 丘の頂上は禿山の状態で、細かい砕けた岩からなり、 ビーブリーの何百もの頭が地面と一緒に育っている生息地 (GC1092) です。 同じような頭が多数のグループに分かれているように見えましたが、すべて単一の植物に属していることがわかりました。 同じ丘には "Espostoa nana"、"Melocactus peruvianus"、 "Mila pugionifera"もありました。 産地:GC1093(Field number: GC 1093,07)に関する情報 GC1092より400mほど下った丘にはより多くのサボテンが存在しています。 GC1092の高地にあるすべての種もここにもありますが、更には"Haageocereus zehnderi"、巨大な"Neoraimondia gigantea"も生えています。 ビーブリーは前述のGC1092のコロニーと似たような刺をもっていますが、GC1093では、より背高く育っています。 トリコケレウス・パスカーナ 接降ろし後、一年以上たっていますが、根がちょろっとしか出ていません。 どうも用土が乾きすぎるようです。 今年はの接降ろしは、この手の乾燥しすぎによる失敗が多いです。 今年からは用土を見直して、バーミキュライトを混ぜるようにしています。 コピアポア・黒王丸 JN 2047 これも、接降ろし後、一年以上たっています。 こっちはキリンウチワの根が元気いっぱいです。 その為、青々としており、黒王丸であって黒王丸で無い感じです。 じっくり数年かけて、「クチクラ外ワックス(Epicuticular wax)」を吹く白っぽい球体に仕立て上げたいと思います。 エリオシケ(ヒルホカクタス)・ ブルボカリックス ssp VG1410
師匠の家にブルボカリックスが一株(FNなし)あり、その交配相手として育ててみたいとな思い育てていました。 本種は、ウチワサボテンと極めて相性が良く、非常に大きく成長してくれました。 暑さに弱い種類のようなので、今年が少々心配です。
ギムノカリキウム・ナタリアエ VG709
2年ほど前に接降ろしをしたナタリアエです。 3cmほどで接降ろしをしましたが、根がキリンウチワなので成長も早く現在9cm程度になっています。
スルコレブチア・カリクロマ・VS420
ウチワサボテンに接ぎ木してたものから仔が吹いてきていました。 それらをバットに植えて根出ししていました。 1-2年ほど置いておくと根がかなり出て来て大きくなってきます。 写真はカキ仔を挿し木した後、2年ほど経過した個体です。
ロビビア・ヤヨイアナ /紅笠丸 /・ニグロストマ VG1013
Nigro=黒 Stoma=お腹 と熱帯魚の趣味をやっている時にも良く聞いたラテン語学名のロビビアです。 学名の様に、お腹(中心部)が黒い花が咲きます。 開花は下の写真様な感じになります。
リトープスが次々と脱皮しています。 脱皮開始し、ちょっと口が開いた様子は、もう「くちびる」にしか見えません。 ちなみに、この画像は下記の元画像をもとに、「Dream by WOMBO」というAI画像作成サイトで作成しています。 この画像は「Hot Lips」と言う文字情報をプロンプト(前提条件)においた上で、更に下記の画像をネタにAIが作成した画像です。 リトープス・グラウディーナエ・ルブロロゼウス C393a
加工しなくても、すでに微笑みを浮かべたくちびるに見えます。 ちょうど、3月初めくらいから脱皮が始まっています。 当ブログでは、めったに出て来ないエケベリア。 実は温室の1/4を占めるくらいには育てています。 私が育てているのでは無いので、ほとんど写真を取ることが無かったのですが、今回、ちょっと写真を取ってみました。 綴化エケベリア 葉挿しを大量にやってると、時々、こうした綴化した株がひょっこり出てくるようです。 塊になっていますが、これは今後半分に切った方が良いのかな? ちょっとどうするか?迷っています。 エケベリア ティッピー(Echeveria 'Tippy') 先端がピンクになるエケベリアです。 本種は雑草なみに強健に良く育つらしいです。 エケベリア ザラゴーサ (Echeveria Zaragoza)
殆ど大きくなっていません。 エケベリアは有機分多めの、草花の培養土で育てていますが、このザラゴーサはそうした土と相性が良くないようです。 写真撮影後、抜いてみたのですが、根が殆ど出ていませんでした。 排水性の高いサボテン用土に植え替えたので、今後、経過観察していこうと思います。 新たな温室も3年目も迎えてようやくリズムというかサイクルが回ってきたような気がします。 ペレスキオプシスの空間 実生苗はノアの方舟に乗せるように、ペレスキオプシスに接ぎ木しています。 冬場は写真の様に赤くなっています。 以前は直径6cm程度になるまで接降ろしを控えてましたが、今年は2-3cmでも処理したいと思っています。 ウチワサボテン接ぎ、柱サボテン接ぎの空間 上記のペレスキオプシス接ぎ木で出たカキコや、または個体数が少ない苗は柱サボテンやウチワサボテンに接ぎ替えています。 こちらは地植えしています。 完成株の空間
根出ししたカキコや、接降ろし株は根出し管理後、個別の鉢に植え替えています。
【ラゴネシーとレッドリストの関係】 ・レッドリストとは、絶滅危惧種のリストのことで、国際自然保護連合(IUCN)が世界中の動植物に対して評価している。 ・レッドリストに載るためには、種の分布や個体数、生息環境の状況、繁殖力、遺伝的多様性などが評価され、種を「絶滅危惧」のカテゴリーに分類するための基準が設けられている。 ・評価された種は、絶滅危険度に応じて、以下の9つのカテゴリーに分類される。 ・ギムノカリキウム・ラゴネシーは2013年に"6"の「深刻な危機に瀕した種」に指定されている。 1.情報不足(Data Deficient) 2.低危険度(Least Concern) 3.軽度懸念(Near Threatened) 4.検討すべき種(Vulnerable) 5.危急種(Endangered) 6.深刻な危機に瀕した種(Critically Endangered) 7.消滅危惧種(Extinct in the Wild) 8.野生絶滅種(Extinct) 9.絶滅種の再導入や再定着が必要な種(Extinct in the wild and Ex Situ conservation) ・本種が、6の「深刻な危機に瀕した種」に指定された主な理由は「人的な不法採集」。 ・ラゴネシーは道路のそばに生えており、容易に個体へのアクセスが出来るため乱獲されてきた。 【ラゴネシー栽培での環境要件】 ・明るい場所に耐えられるが、遮光や午後は日陰になる環境が好ましい。 ・特に成長期には鉢にはなるべく光が当たるようにして、鉢内の温度を若干あげる方が望ましい。 ・強い光に当たると青銅色になり、花や刺の生産を促進するが、夏の最も暑い時間帯に直射日光にさらされると、日焼けや成長の停止が起こる可能性がある。 【ラゴネシーの栽培と繁殖】 ・栽培が非常に困難であり、成長速度は非常に遅い。 ・ある程度の時間が経過すると、子株が発生することがあり、株分けが可能である。 ・通気性の良い標準的なサボテン用の混合土が好ましい。 ・低pHの用土を好み、石灰分が豊富な土壌では成長が完全に停止する可能性がある。 ・根に十分なスペースが必要であり、鉢が小さくなってきたら2年に1回程度、または必要に応じて植え替えが必要である。 ・良好な排水性を備えた鉢を使用することが重要である。 【雑感】
ChatGPTを用いると、外国語の情報を日本語に置き換える、特に文字入力に割く時間が圧倒的に少なくなる気がします。 自力でやる時よりも、10倍は早い感じがします。 また、自力で文章を作っている時は、その入力時間や推敲した「労力」の惜しさが出てしまい、余計な文章を付け加えて全体的に分かり難くなりがちです。 その点、ChatGPTを用いた文章は自分で作った文章では無いので、サンクコストは0。 文章編集に潔さが出てくるような感じがします。 去年から、サボテン師匠から、コノフィッツム・ブランダム(Conophytum blandum)を頂き栽培しています。 お陰様で、元気に生育しており、去年の11月には開花し、先月も植え替えを行ました。 しかしながら、ふと、この植物について、何も知らないな・・・と思い、自分の為にも、背景っぽい情報をまとめてみました。 コノフィッツム・ブランダムの生息地域
コノフィッツム・ブランダム(Conophytum blandum)は、南アフリカ共和国北ケープ州のリヒタースフェルド地域に生息しています。 この地域は、サキュレント・カルー(Succulent Karoo)と呼ばれる地域の一部であり、非常に乾燥しています。 さらに、コノフィッツム・ブランダムは石英の丘の頂上にある割れ目に生えるため、非常に過酷な環境下で生育していることになります。 サキュレント・カルー(Succulent Karoo)について サキュレント・カルー(Succulent Karoo)は、南アフリカの南西部に位置し、乾燥した砂漠地帯に位置しています。 この地域は、多くの多肉植物が生息することで知られており、地域の多様な植生は、世界でも最も豊かな乾燥地帯の一つと考えられています。 ここには5,000種以上の高等植物が生息し、そのうち約40%が固有種であり、18%が絶滅の危機に瀕しています。 また、世界の多肉植物の約3分の1を保有するなど、最も豊かな多肉植物相を持ちます。 さらに、小型多肉植物(435種)や地下球茎植物(630種)の多様性も特徴的です。 サキュレント・カルーのカルー(Karoo)の語源 「Karoo」という言葉は、南アフリカの コイサン語に由来し、もともとは「乾いた土地」または「水の少ない場所」を意味する「ǃ’Aukarob」であると考えられています。 時間が経つにつれて、「カルー」という用語は、ナミビアとボツワナの一部だけでなく、国の内陸部の大部分をカバーする南アフリカの広大な半砂漠地域を指すようになりました。 サキュレント・カルーの脅威 この場所では過剰な放牧や、ダイヤモンド、大理石、石灰岩等の鉱山開発が行われています。 これらの活動により、地域の土壌や水源が破壊されており、生物の生息地が失われる可能性があります。 更には、多肉植物の不法採取が行われており、固有種の減少も懸念されています。 サキュレント・カルーの保護状況 サキュレント・カルーは、南アフリカとナミビアにまたがる砂漠地帯を含む生物多様性のホットスポットであり、世界自然保護基金(WWF)によって定義された生息域です。 この生息域は、コンサベーション・インターナショナルによって生物多様性のホットスポットに指定されています。 保護状況については、生息域のほとんどが保護されていません。 現在、多くの環境団体がこの地域の保護を呼びかけており、より多くの範囲が保護地域に指定されることが求められています。 アカントカリキウム・グラウカムは白い粉が表皮を覆います。 アカントカリキウムだけでなく、ギムノカリキウム・グラウカムにも同様の傾向がみられます。 この「グラウカム」という名前と表皮の白い粉について調べてみました。 グラウカムという名前の由来と背景 グラウカムの語源となったGlaucous((γλαυκοζ )という言葉はギリシャ語で灰色がかった/青みがかった色を指しています。 つまり、葉、茎、または果実に特徴的な灰色や青緑がある植物には、「グラウカム」と名付けられるケースが多々あります。 この様な灰色がかった色は、表皮表面にワックスの細かい粉末が存在することによって生成されます。 砂漠の多くの多肉植物は、クチクラ外ワックス(Epicuticular wax)またはプルイナ(pruina)と呼ばれるワックス(蝋)で覆われた表皮を持っています。 こうした、クチクラ外ワックス(Epicuticular wax)を持つ植物には、下記例が見られます。 例: ・アカントカリキウム・グラウカム(Acanthocalycium glaucum) ・ギムノカリキウム・グラウカム(Gymnocalycium glaucum) ・ギムノカリキウム・プロチャズキアーナム(Gymnocalycium prochazkianum) ・竜神木(Myrtillocactus geometrizans) ・エケベリア・ラウイ(Echeveria lauii) などなど・・ クチクラ外ワックスの保護作用 このワックスは植物の保護層として機能し、水分の損失を減らし、葉や球体を環境ストレス要因から保護します。 ワックスは紫外線を反射することができ、ワックスの結晶構造は植物の撥水性を高めることができます。 この事により、強い光から体を守ったり、水分に長時間晒されることによる腐敗から体を守っています。 クチクラ外ワックス(Epicuticular wax)の成分について クチクラ外ワックスの一般的な構成要素は、主に直鎖脂肪族炭化水素であり、飽和または不飽和であり、さまざまな官能基を含んでいます。 クチクラ外ワックスの化学組成は植物種によって異なりますが、通常、アルコール、エステル、アルデヒド、トリテルペン、フィトステロールなどのさまざまな官能基の有無にかかわらず、直鎖脂肪族炭化水素が含まれています。 クチクラ外ワックスの物理的特性もさまざまで、周囲温度で固体のものもあれば、有機溶媒に溶けるものもあります。 クチクラ外ワックスは通常の周囲温度では固体であり、融点は約 40℃を超えます。 【雑感】 う~ん、今回もChatGPTの助けをかりましたが、そもそもの単語が難しかったのか、回答がほとんど英語で帰ってきました。 「英語は分かんねぇんだよ! 日本語で話せ!」とマイケル・ダグラスにタバコを投げつけるガッツ石松の気持ちになりながら(ブラックレイン(1989))何度かChatGPTやGoogle翻訳をぶん回しました ちなみに、「クチクラ外ワックス(Epicuticular wax)の成分について」の項目にある文章は私もよく意味がわかりません(汗)
「直鎖脂肪族」とか「官能基」・・・う~ん、なんじゃそりゃ。 植物の生理現象・化学が専門の方なら、意味が分かるかもしれない・・・と思い、削除せずにそのまま残しておきます。 |
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2月 2023
運営者近畿の住宅地の中でサボテンや多肉を育てています。 |