今年は、ギムノカリキウム・ベルクティが奇妙な所作を見せてくれています。 6月の終わり頃、弊宅のフレームで、一株だけ開花していました。 その後、鞘がなかなか枯れ果て無いな~と思っていましたが、あまり気に止めていませんでした。 その後、サボテン師匠の温室に遊びに行くことがありました。 師匠のベルクティが「自家受粉した」と種を沢山見せてもらいました。 まさかと思い、弊宅のベルクティの鞘もしばらく静観していましたが、やっと最近ポロッと落ちてきました。 早速中を割いて見てみました。
種が入っている!(驚) ロビビアなども、時々自家受粉すると聞いたことがあるのですが、何がキーになっているのでしょう・・・ 何れにせよ、本株は、Ludwig Berchtさんから送付頂いた、LB(Ludwing Bercht)の番号のついた、Berchtiiなので次世代に結びつけれそうなので、一安心です。 去年、温室を借りてから、実家の父親にも、実生も手伝ってもらっていました。 そして、キリンウチワの苗も導入し、育成してもらっていました。 さすがは、元稲作農家(少年期)で、元術者(サラリーマン時代)。 植物を観察(洞察)し、仮説検証する能力には、色々と教わることもあります。 しかも最近は、Youtubeでもキリンウチワ実生接木の動画が沢山アップされています。 「俺にもやらせろー!」と無謀にも11月にキリンウチワの実生接を強行していました。 写真は、父親人生初のキリンウチワ接木株です。 おっさん、なかなかやりおるな~ 直径8cmくらいまで、大きくさせております。 同時期に接ぎ木した、ギムノカリキウム・エスペランザエ。
これも、うまく接木できています。 ただし、接木作業にはピンセットやトングを使っているようです。 「ピンセット? トング? そんな甘っちょろいのを使わず、素手!素手!」 と言っているのですが、これは全く聞いてもらえません。 私は、夏の間はウチワ系の芒刺(ぼうし)が指にずっと突き刺さったままになっています。 この状態になるのは嫌だそうです。 昨年の9月~11月にサボテンの2段接木を行っていました。
<昨年の様子> この2段接木株は、春にビニールハウス内に地植えしていました。 写真は現在の様子ですが、大きくなってきており、子供も吹いてきています。 まずまずは満足できる結果が得れています。 でかい竜神木を準備すれば良いだけでは・・・と突っ込まれると・・・ 返す言葉はありませんが・・・ リトープスが開花しています。 う~ん、こんな時期に開花するのは初めて経験します。 梅雨の時期を秋と勘違いしたのか・・・ こちらは、腐ってしまいました(泣)
「梅雨」と「秋の長雨」この2つの季節は何かが、必ず腐ってしまいます。 コンラート・ローレンツの「 ソロモンの指輪 ”動物行動学入門” 」を暇つぶしに再度読んでいます。 そこの序文が心に痛い! わが怒りもてなせるものは、華やかに生い育ちたれど、一夜過ぎ 雨に消えたり わが愛より播けるものは、つねに芽ぐむ その実りおそけれど 祝福はその上にあり! ペーター・ローゼッガー (1843~1918) 「リベンジや~!」「 種とったんねん!」と・・・ ”怒り”に駆られて育てていたかなぁ~ ギムノカリキウム・碧巌玉 LB1256 過去よりうちのブログに登場してくれている碧巌玉 LB1256君です。 <<過去の記事>> 2つ生き残ってくれています。 1つの個体が、今年も花を咲かせてくれました。 しかし、もう一つはカイガラムシに成長点をやられてご機嫌斜め。 花を咲かせてくれません。 種を取りたいのですが、なかなか取らせてくれません。 もう数年間この状態です。 ギムノカリキウム・リオジェンセ VG550
リオジェンセは大好きな種類なのですが、実生で育てるのが苦手です。 バッテリーによく似た、小さなお椀型の種子をしています。 このタイプの種子は、えらい簡単に発芽~成長してくれるものから、なかなか拗らせながら成長してくれないものがあり、イマイチ掴みきれていません。 ややこしそうなのは、片っ端からキリンやシャコバに接木しています。 今年は写真のVG550の種子がいくつか取れました。 実生の経験値を上げる人身御供として、大活躍してもらいたいと思います。
写真は光琳玉のLF597です。
今は亡き、Bercht Cactusから種子を2017年に導入しました。 種子リストには”黒トゲ”と注釈がありました。 実際播いて見ると、50株ほど黒トゲの綺麗な素晴らしい苗が生えてきました。 しかし、その後2018年の台風21号で、苗はずぶ濡れ。 生き残ったものを、大事に育てていましたが、ぽつりぽつりと腐ってきました。 しかも、こじれた様に成長をすっかり止めてしまい。本種の生育は半ばあきらめていました。 今年になり、やっと台木も確保できました。 既に2株しか残っていませんが、今年の4月に、その2つを接木しました。 なんとか全て癒合してくれて、トゲを出してくれています。 成長を見るのは、3年ぶりです。 まるで、コールドスリープから目覚めたようで、劇的に嬉しいです。
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7月 2024
運営者近畿の住宅地の中でサボテンや多肉を育てています。 |