ゲオメトリクスを大きなウチワサボテン(オプンチア)に接木して、鈴なりになっているのを愛好家の温室でよく見かけます。(しかも、でかい!) いつか、自分もそんな接木をしてみたいと夢みていました。 数年前に、小さな実生苗(輸入種子)を紅花ウチワに接木したことあるのですが、見事に失敗・・・ それからは、恐ろしくて手が出せていませんでした。 昨年、いくつかの大きなゲオメトリクスを購入し、仔吹いた芽を手にすることができたので、早速接木しました。 4月に接木を施し、ほぼ3ヶ月経過しました。 ようやく新しい芽が確認できたので、接木成功のようです。 他の愛好家の温室では、大型宝剣に接木しているのをよく見るのですが・・・ 今回、手元に適当な大型宝剣の台木がなかったので、ビロードウチワに接木しました。 ビロードウチワとの相性が心配だったのですが、なんとか行けているようです。 ただし、横からみると・・・・
えらい傾いています。美しくはありません・・・ ビロードウチワはちょっとクセがあり、扱いに注意しています。 紅花ウチワと比較して、ビロードウチワは太い根が下の方向に垂直に伸びようとする傾向が強いように感じています。 この為、鉢植えの場合、根詰まりしやすく、一年に最低一回は植え替えしないと接ぎ穂の成長が止まってしまいます。 この「成長ストップ」の時間が長くなればなるほど、接着面が「こじれた」ようになり、その後、植え替えしても復活しないケースが何度か発生してしまいました。 ちょっと面倒な台木です。 でも、芒刺(ぼうし)が少ないので痛くない、台木のヘタリがあまり無いと言ったメリットもあります。 青玉(ロビビア・ペントランディ)が咲いてくれました。 予想通りの”赤”でした。 相変わらず、ストイックな一日のみの開花でした。 よく見るとなかなかのトゲが出ており。 ちょっとカッコ良い気がしています。 サボテン師匠から頂いた、「664」と管理番号がつけられたエキノプシス系の首の長い交配種です。 関東方面の専門家が交配したものだと思われます。 紫に薄っすらと黄色の入ったとても美しい花色です。 また、子株がよく出ており成長旺盛です。 広瀬の春
カマエロビビア系の交配種との事でしたので、開花を楽しみにしていました。 オレンジ・赤系の花がネットでもよく出ているのを見ます。 原種の「白檀」と具体的にどう違うのかを確かめたいと思っていました。 実際の開花を見ると、かなり異なっていました。 花の大きさが、白檀とは全く別物で、かなり大きいです。 以前は、熱帯魚の趣味にかまりハマっていました。 日本全国に200人いるか?いないか?と言う限られた分野の趣味で、私はその中でも特に人気の無い魚を飼育していました。(でも欧米では何故か人気種) 趣味の話題を話すには、ネット経由で海外の方とのやり取りが専らでした。 一方、サボテンの趣味は層が厚く本当に驚いています。 日本国内の各地方に趣味のクラブがあったり、実生を専門に行う人、一部の種類に特化した人、交配を専門に行う人、輸入を専門に行う人、情報発信をこまめに行う人。 多くの方がそれぞれに得意な分野でいろいろな事をやっており本当に驚かされます。 栽培所も建設から10ヶ月が経過しました。 春から成長期に入り、ひたすら実生と接木とカキコ取りを繰り返しています。 現在、温室の50%は埋められたかと思います。 地植え育成箇所、カキコ根出し鉢、接木養生場、親株育成箇所がまだらに並んでおり雑然としています。 ギムノ、スルコレブチアと種族ごとに分けたいのですが・・・そうはなっていません。 今年の冬には植え替えて整理したいです。 地植えの箇所もとりあえず、作業進捗に合わせて接木株を地植えしているので、台木、種類ともにバラバラになっています。 また、トマト、ナス、イチゴと言った野菜も一緒です。 キリン団扇の養生箇所。
地植えしたキリンウチワの芽をかき取っては、写真のような区間に一時保管しています。 なかなか接木作業ができなかったので、一部、30cm程度に成長してしまっています。 先週末、毎日3リットルの水を飲みながら、キリン・オプンチア・袖ヶ浦と100株ほど接木ができました。 地植え台木の成長速度をなめていました。 作業が全然追いつきません。 最近は接木バージンの家族をも動員しながらやっていってます。 「ウチワ系の芒刺が痛い」と涙目になる老体を、40度を超える炎天下のもと、酷使させています。 高齢者虐待として通報されないか心配です。 先般、初めて輸入株というものを手にする機会がありました。 種子の輸入はすることはありますが、株は今まで失敗しています。(没収) 本株は私が輸入手続きを行ったものではなく、輸入株をヤフオクで入手したものです。 それにしても、サボテン株の輸入ができるとは凄いです。 出品者の方の根気に感謝致します。 以前サラリーマンに成り立ての頃、CITESと言うものに出会ったことがあったのですが(海洋生物からの派生品の輸入) 複雑すぎて、関係者と協議の上、輸入を諦め、保税運送を行った上で、”滅却処理”(廃棄処理)したことがあります。 CITESと言わず、食品、動物検疫、植物検疫など、人の判断が入り、たらい回しされて時間のかかる他法令関係は今だに苦手です。 工業製品大好きです。 樹脂成形品・電子基板、切削加工品・・・サクサクと進む我が心の故郷。 今回落札したのは、欧米である程度普及しているハイブリッド種の栄養繁殖と思われるものです。
Hildewintera aureispina hybr. humkes kränzchenと言う名称が与えられています。 ネットでの花色は黄色とピンクを混ぜた様な色合いです。 こうした由緒あるハイブリッドの栄養繁殖個体が得られるというのはなかなか嬉しいことです。 種まいても期待通りのものが出てくるかどうか、運任せのところがありますが、栄養繁殖ならある程度期待できるかと思います。 誰かカマエロビビアのカキコをヨーロッパから輸入せえへんかな~ だんだんと暑くなってきました。 やってきます。恐ろしい、実生苗が溶けて腐敗していく季節が・・・ ノアの方舟を用意しなければなりません。 キリンウチワはそんなに数は用意出来ません。 今年は、新たにシャコバサボテンにもノアの方舟になってもらいます。 多くの種類の生き物が1つがいずつノアの方舟に乗り込んできます。 乗り込め~! シャコバやキリン団扇にも、1つがいまたは2つがいと接木していきます。 乗り込め~! 大洪水から200日以上経った後、ノアは鳩を方舟から放ちます。 鳩はオリーブの葉っぱを咥えていました。 大地が乾き初めた事を示していました。 サボテンの方舟は、安住の地に辿りついたら、秋まで地植えさせられる予定です。
2年ほど前に播種したロビビア・ナピナ(接木株)が開花をしてくれました。
初開花なので、花のサイズは小さく2~3cm程度の大きさです。 フリルらしいものがあるようなので、来年はもっと大きくキレイになるかな?と期待しています。 朝食時に、綺麗なオレンジ色の花を見ることが出来、テンションが上っていたのですが、午後2時ころには萎んでいました。 むちゃくちゃ短命です。 ウスバカゲロウもビックリな儚さです。 ちなみに2日目の開花もありませんでした。 本種は根塊ができるので、高さのある鉢が必要です。高さの無い鉢に植えると根塊が底に当たるようになり、調子を崩します。 夏の暑さにも、そんなに強くありません。 何本か育てるのに失敗した結果、そこそこ世話がやけるサボテンだと感じています。 そして、この短命な開花。 ロビビア、本当にストイックやな~ 今年の2月にオキシベロンが接木の引張ニュートンを向上させる情報に辿りついた事を書きました。
<< 以前の内容>> それからは実生接ぎ以外の、大きな接穂には、ほぼオキシベロンを塗って効果を見ています。 2月から、数ヶ月が経過しました。 効果の程は?と問われると、あまり大きな変化を感じていないのが正直なところです。 それどころか、反対に維管束の癒合よりも、接穂から台木に向かって根がでる悪化現象の方が多く見られるような気がしています。 写真は、ナウシカの王蟲(オーム)の様に根が出た接ぎ穂です。(ギムノカリキウム) 発根力が凄いです。モソモソと根が出ています。 ただし、この状態で、台木と接穂の維管束が、癒合しているかと言うと・・・どうなんでしょう・・・ イマイチの様な感もします。 引き続き、このオームが大きくなってくるか経過観察してみたいと思います。 他にも全く癒合しておらず、ポロッと落ちた接穂(ロビビア)が、オームになっているものがありました。 根がすごく立派だったので、そのまま、植え付けました。 |
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3月 2023
運営者近畿の住宅地の中でサボテンや多肉を育てています。 |