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サボテンの生存戦略:ギムノカリキウムが選んだ進化の道

2/28/2025

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本ドキュメントでは、ギムノカリキウム属の進化に伴うさまざまな変化について考察します。
植物のサイズ、根の構造、トゲの特性、果実と種子の変化など、進化の過程でどのようにこれらの特徴が変化してきたのかを詳しく見ていきます。
​また、これらの変化がどのように環境への適応と関連しているのかについても触れます。
1. 植物のサイズの変化
ギムノカリキウム属の祖先は、原始的な柱サボテンの形質が維持された樽型で単独の生育形態を持っていました。進化に伴い、これらの植物は球状で単独、もしくは群生する形態へと変化し、全体的に小型化する傾向が見られます。
写真
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新天地(Gymnocalycium saglionis)
新天地は最も古い形質を持った始祖的なギムノカリキウムです。
他のギムノカリキウムと比較して大型に成長することが特徴です。
鳥などの脊椎動物を惹きつけ、種子散布に貢献する色鮮やかでジューシーな果実を持つことが特徴です。
​アルゼンチン北西部の山岳地帯に生育しており、ギムノカリキウム属の祖先型がこの地域に起源を持つ可能性を示唆しています。
2. 根の変化
初期のギムノカリキウム属は、少量の雨量に適応した浅い網状の根を持っていました。
​しかし、進化の過程で水分や栄養を効率的に蓄える、乾燥にも耐えることができる紡錘型の塊根を持つ種が出現しました。
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【ギムノカリキウムの根の進化に関する補足】
網状で浅い根は、サボテンにおいて、浅い雨が土壌の表層部分にのみ浸透する環境に適応するための特徴として記載されています。また、表皮上で結露した水滴を吸収する機能も持ちます(Gibson & Nobel, 1986)。
​この特徴は、ギムノカリキウム属の基部系統(原始的な種)に維持されています。

一方で、紡錘型の塊根(ナピフォルムルート)は、水分やデンプンの貯蔵と関連しています(Nobel, 2002)。このタイプの根に含まれる水貯蔵組織は、高度な脱水に耐える能力があり、不可逆的なダメージを受けることなく回復できます。
また、乾燥時の水分損失を防ぎ、根の収縮を抑制する働きもあります(Nobel, 2002)。

ギムノカリキウム属の末端系統(進化が進んだ種)では、独特で多肉質の根を発達させる傾向が見られます。
​特に、トリコモセミネウム亜族(Trichomosemineum)やギムノカリキウム(Gymnocalycium)亜属に属する種で顕著です。
写真
ギムノカリキウム・リオジェンセ・パウシスピナム VG347a (Gymnocalycium riojense ssp. paucispinum VG347a)
塊根を持つ、新しい形質のギムノカリキウム。
お椀型の種子を持つ​トリコモセミネウム亜族(Trichomosemineum)に属しています。
3. トゲの変化
初期のギムノカリキウム属は、強く鋭いトゲを持っていましたが、進化後にはトゲが小型化し、減少する傾向が見られます。これにより、無害化が進んでいると考えられます。
写真
4. 果実と種子の変化
初期のギムノカリキウム属は、鳥・ネズミによる種子散布を促すために、目を惹く色鮮やかで、かつジューシーな風味をもつ果実と、小さな種子を持っていました。
しかし、進化後にはアリによる種子散布に適応し、乾燥した緑色の果実と大きな種子を持つ種が出現しました。
写真
【補足】ギムノカリキウム属の果実と種子の進化に関する傾向についての詳細
  • 祖先形質: ギムノカリキウム属の祖先種は、ジューシーで色鮮やかな果実と小さな種子を持っていました。これらの特徴は、鳥などの動物によって種子が散布される動物散布 (endozoochory) と関連しています。
  • 進化の傾向: ギムノカリキウム属の進化に伴い、乾燥した緑色の果実へと変化する傾向が見られます。これは、アリによって種子が散布されるアリ散布 (myrmecochory) と関連しています。また、種子サイズが増加する傾向もあります。
  • アリ散布の利点: アリによる種子散布は、種子が発芽に適した場所に運ばれ、捕食から保護されるという利点があります。
  • 種子サイズ増大の利点: 種子が大きいほど、散布は難しくなりますが、さまざまな生態条件下でより丈夫な苗を育てることができます。
  • 環境との関連: 形態形質の進化は、属の多様化中に起こった環境変化と関連していると考えられています。
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ギムノカリキウム・羅星丸・グラウカム VG471 
Gymnocalycium bruchii v. glaucum VG 471 :Argentina: Los Reartes, Cordoba, 803m

ギムノカリキウム(Gymnocalycium)亜属に属する羅星丸。

種子は大型で、かつ球体は群生し、小型。
非常に新しい形質を持ったギムノカリキウムと言えそうです。
進化の要因
これらの変化は、ギムノカリキウム属が温暖な環境から冷涼な環境へ適応する過程で生じたと考えられています。
​環境の変化に応じて、これらの植物は生存戦略を変化させ、進化を遂げてきたのです。
【参考文献】

著者:

パブロ・H・デマイオ、マイケル・H・J・バルフス、ロベルト・キースリング、
ウォルター・ティル、ホルヘ・O・チアペラ

日本語題名:
ギムノカリキウム属の分子系統解析:代替的な属内分類体系の評価、新しい亜属、および属の進化における傾向

原題:
Molecular Phylogeny of Gymnocalycium (Cactaceae): Assessment of Alternative Infrageneric Systems, a New Subgenus, and Trends in the Evolution of the Genus

発表年: 2011年
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フェロカクタスの生物群と金鯱について

2/25/2025

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私が加入しているサボテンクラブの会長は、大のフェロカクタス好き。
こんなデカくて、痛々しそうなサボテンの何処が良いのだろう?
・・・と、10年ほど前は全く理解できなかったのですが・・・
今となっては、フェロカクタスが私の温室に鎮座しています。

私が最初に購入したフェロカクタスは、金鯱(エキノカクタス)と交配された個体との事でした。
(滋賀の老舗サボテン屋さんで購入)

フェロカクタスとエキノカクタスは相互に交配できるのであれば、この2属は近縁種なのだろうと思っていました。
そこで、この近縁関係を学術的に証明している情報は無いか?と以前から気になっていました。

Chat GPTぶん回し検索をしていると、サボテン関係はBotanical Society Of Americaという所の論文掲載がホットスポット?と思えるようになってきています。

そこで、調べてみると下記論文がみつかりました。
PHYLOGENETIC RELATIONSHIPS AND EVOLUTION OF GROWTH FORM IN CACTACEAE (CARYOPHYLLALES, EUDICOTYLEDONEAE)
- - - サボテン科(ナデシコ目、双子葉植物目)の系統関係と成長形態の進化


ただし、この論文、南米サボテン、北米サボテン、森林性のサボテンから、オプンチア、杢キリン類までの系統樹を作成してみる!という気宇壮大な内容になっています。

また、発行年も2011年と若干古いです。

また、DNA解析も説明変数がちょっと変わることで相関係数/有意度とか大きく変わってくるのでは?と素人ながらに感じることもあります。
​
※ 私は生物関連でデータ解析は行ったことはありませんが、企業データで統計解析を行うことがあります。
 この時に、説明変数をチューニングすることで、大きく求める結果が変わったりすることがあります。
 その時からの想像です。

​いずれにせよ、この論文をNotebookLMに読み込んで頂き、フェロカクタスとエキノカクタスの関係性について、説明してもらいました。
 (蛇足)ChatGPTが出てきたばかりの頃、ChatGPTのハルシネーション(幻覚/でたらめ)が問題となっていました。
ずいぶん改良されたとは言え、Chat GPTではやはり、ハルシネーション的な挙動を感じる時があります。
一方、GoogleのNotebookLMは与えられた資料(PDFなど)をより深く読み込み。
知らない事は知らない。
書かれて無いことについて、そんな事は書かれていません!と明確に否定します。
その点、使い勝手がよく、外国語文献の解析には愛用しています。
写真
金鯱と神仙玉との交配種として入手した個体。金鯱とフェロカクタスはさぞかし近縁種なのだろうと思いきや・・・・
1)フェロカクタス クレードについて
 クレード
とは、共通の祖先から進化した生物のグループのことです。
この論文では、サボテンの仲間であるフェロカクタス(Ferocactus)というグループに注目していますが、フェロカクタスは色々な種類が混ざったグループであることが分かっています。
Butterworthという研究者たちが、以前にフェロカクタスに似たグループを見つけました。
この論文の研究者たちも、同様のグループを見つけたと報告しています。
このグループを、ここでは「フェロカクタス クレード」と呼ぶことにします。
この「フェロカクタス クレード」には、フェロカクタスだけでなく、他の種類のサボテンも含まれています。
具体的には、以下のサボテンが「フェロカクタス クレード」に含まれています。
・Thelocactus(テロカクタス)
・Stenocactus(ステノカクタス)
・Leuchtenbergia principis (レウクテンベルギア 晃山)
・Sclerocactus uncinatus (スクレロカクタス 羅紗錦)
写真
Thelocactus buekii (PP 374), La Ascension, NL テロカクタスってフェロカクタスと近縁種なんですね。何となく、マミラリアに近い存在だと思っていました。
2)フェロカクタスと金鯱との近縁関係
 結論から先に言うと、Echinocactus grusonii(エキノカクタス・グルソニー、通称:金鯱)は、「フェロカクタス クレード」には含まれていません。
この論文では、「金鯱」はアズテキウム(Aztekium)クレードという別のグループに、アストロフィツムと一緒に属しているとされています。
アズテキウム(Aztekium)クレードは、Cacteae族の中で比較的初期に分岐したグループです。
「フェロカクタスクレード」に含まれるサボテンは、1本で生えるものもあれば、群生するものもあります。
また、茎(体)には肋(あばらのような模様)があり、その肋に沿ってイボのようなものがついているのが特徴です。

ただし、この「フェロカクタスクレード」が本当にまとまりのあるグループなのかどうかは、まだはっきりとは分かっていません。
この論文の分析でも、このクレードの支持率は中程度とされています。今後の研究で、より詳細が解明されていくと、変更される可能性があります。
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アストロフィツムの進化の歴史とその分類

2/24/2025

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アストロフィツムは、私がサボテン栽培を始めるきっかけとなった種類です。
しかしながら、彼らの事については私はあまり分かっていません。
ただ、綺麗なサボテンという程度のものです。

先日と同様にScholar GPTに、アストロフィツムについて、私の琴線をくすぐる、ワクワクするような適応放散(adaptive radiation)的な面白い情報ない?と問い合わせたら帰ってきた論文の一つが下記になります。
”Astrophytum Phylogeny and Biogeography: Cactus Evolution in the Chihuahuan Desert”
「チワワ砂漠におけるアストロフィツム属(サボテン科)の系統と生物地理学」

GoogleのNotebookLMに本論文を完食頂き、内容を吐き出して貰いました。

「アストロフィツム属(サボテン科)の系統と生物地理学的歴史」

​
この論文は、アストロフィツム属(Cactaceae科)の系統発生と生物地理学的歴史を、分子系統解析と祖先分布の推定によって解明することを目的としています。
クレード:
 ※クレード/
分岐群(英: clade)とは、ある共通の祖先から進化した生物すべてを含む生物群のこと
  • Astrophytum属は単系統であり、6種を含む。
  • 2つの主要なクレードが存在する。
    • 第1のクレード:般若(A. ornatum)と鸞鳳玉(A. myriostigma)。
    • 第2のクレード:カプトメデューサ(A. caput-medusae)が、白鸞鳳玉(A. coahuilense)、兜丸(A. asterias)、瑞鳳玉/大鳳玉(A. capricorne)の姉妹種。
写真
第1のクレードを成す般若(Astrophytum ornatum)
各クレードにおける形態的な特徴:
第1のクレード(鸞鳳/般若):
・内側の花弁は黄色の単色で、果実は先端で裂開する。
​・この2種はHunt et al. (2006) の分類による亜属 Astrophytum(Euastrophytum亜属、Backeberg 1950)に対応。
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先端で裂開する恩塚鸞鳳玉 Astrophytum myriostigma cv 'Onzuka'
第2のクレード(兜丸/ 瑞鳳玉・大鳳玉 / 白鸞鳳玉 / カプトメデューサ) 
・内側の花弁は二色のグラデーションを成し、果実は基部で裂開する。
・
このクレードは、Hunt et al. (2006) の分類による亜属 Neoastrophytumの種と A. caput-medusaeを含む。​
写真
二色のグラデーションを成す白瑞鳳玉 (Astrophytum capricorne)
進化の歴史:
1)後期中新世(770万年前、290万~1260万年前):
  アストロフィツム属はエキノカクタス(Echinocactus)属から分岐した。
  この頃、チワワ砂漠の中央高原(サカテカス亜地域)がアストロフィツム属の祖先分布領域として確立したと考えられている。


2)鮮新世(533万~258万年前):
  アストロフィツム属内で多様化が起こった。


3)370万年前:
  
Trans Mexican Volcanic Belt (TMVB) で火山活動のピークが発生。
  この火山活動とTMVBの隆起が、
遺伝子流動の障壁となり、現在のサカテカス亜地域に分布する鸞鳳玉(A. myriostigma)と般若(A. ornatum)の種分化が促進された可能性が示唆されてる。

4)同時期:サンマルコス断層の再活性化により、タマウリパン・メスキタル(※1)がチワワ砂漠から隔離されました。この地域は、カプトメデューサ(A. caput-medusae)と兜丸(A. asterias)が分布する地域ですが、これらの種は単系統群を形成していません。これは、タマウリパン・メスキタルへの独立した拡大イベントが2回起こり、その後の隔離によって種分化が起こったことを示唆しています。
(※2:下線部は下の部分で補足説明あり)
​
このように、火山活動はアストロフィツム属の種分化において、地理的な障壁として機能し、遺伝子流動を妨げることで、種分化を促進したと考えられます。
(※1)タマウリパン・メスキタル(Tamaulipan mezquital)は、ブラシ・カントリー(Brush Country)としても知られ、アメリカ南部とメキシコ北東部にまたがる砂漠と乾燥低木地帯の生態地域です。面積は141,500 km2で、テキサス州南部のメキシコ湾沿岸平野の一部、タマウリパス州北部、コアウイラ州北東部、ヌエボ・レオン州の一部を包含しています。
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(※2)カプトメデューサと兜丸の種分化について補足説明
​タマウリパン・メスキタルへの独立した拡大イベントと、その後の隔離による種分化について、例えを用いてわかりやすく説明します。

タマウリパン・メスキタルは、アストロフィツム属のカプトメデューサ( caput-medusae)と兜丸(asterias)が生息する地域です。しかし、これらの種は系統的に近い関係にはありません。
これは、タマウリパン・メスキタルへの進出が、それぞれ独立して起こったことを示唆しています。
この状況を、以下のような「例え」で考えてみましょう。
  • 舞台設定:ある島に、2つの異なるグループの人々が移住してくるという状況を考えます。
       この島がタマウリパン・メスキタル、人々がアストロフィツムの先祖種です。
  • 1回目の移住:まず、あるグループ(後のカプトメデューサに相当)が、船に乗ってこの島に移住してきました。
  • 島の環境変化:その後、島の環境が変化し、島の特定の地域が他の地域から隔離されるようになりました。例えば、火山噴火によって島の地形が変わり、移動が困難になったとします。
  • 2回目の移住:しばらくして、別のグループ(後の兜丸に相当)が、別の船に乗って島の別の場所に移住してきました。
  • それぞれのグループの適応:隔離された地域で、それぞれのグループは独自の環境に適応し、独自の文化や特徴を発展させていきました。

この例えで重要な点は、以下の通りです。
  • 2つのグループ(種)は、異なる経路で島(タマウリパン・メスキタル)にたどり着いた。
  • 島の環境変化(サンマルコス断層の再活性化など)によって、隔離が起こった。
  • 隔離された環境で、それぞれのグループ(種)は独自に進化した。
この例えのように、カプトメデューサと兜丸は、それぞれ独立してタマウリパン・メスキタルに進出し、その後の隔離によって、独自の種として分化したと考えられます。
その他の注目点
  • A. caput-medusaeは、以前はDigitostigma属として区別されていたが、本研究ではAstrophytum属に含まれることが支持されている。
  • 白鸞鳳玉(A. coahuilense)は、かつて鸞鳳玉(A. myriostigma)の同種とされていたが、本研究では別種として認識されることが支持されている。
  • 刺の有無や染色体数などの形質は、クレード間で独立して進化したと考えられる。
  • 分子系統解析には、葉緑体DNAの3つの領域(rbcL遺伝子、trnL-trnF領域、trnK-matK領域)の配列が用いられた。
  • 年代推定には、緩和された分子時計法(BEAST)が用いられた。
  • 祖先分布の推定には、ベイズ的二項MCMC(BBM)分析と統計的分散・Vicariance分析(S-DIVA)が用いられた。
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コピアポア黒王丸との3年

1/15/2025

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1. 初めての挑戦
2021年にチェコから輸入した「コピアポア・シネレア」の種を手に入れました。
これまで育てたことのない種類で、どのように成長していくのか興味を持ちつつ、翌年2022年に播種を行いました。
この段階では、ただ無事に発芽することを期待していました。

2. 発芽と接ぎ木の工夫
播種から約2週間後、苗が発芽しました。
小さな芽をより確実に育てるため、即座にキリンウチワに接ぎ木しました。
これにより、苗の成長が安定し、環境の影響を受けにくくなることを期待しました。
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3. 子吹きとさらなる成長
数カ月後、接ぎ木した苗が子吹きを始めました。
その子供の苗をさらに柱サボテンに接ぎ木しました。
これにより、苗の成長を促し、しっかりとした基盤を作ることを目指しました。
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4. 接下ろしと鉢植えへの移行
柱サボテンに接ぎ木した苗は、昨年4月に接下ろしを行い、地植えで半年間育てました。
その後、鉢植えに移行し、引き続き成長を観察しました。
この過程を経て、苗は環境に適応しつつ、成長を続けています。
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5. 成長の変化と木質化
現在、苗は3年目を迎えています。
大きく育った苗は、3本刺から一本刺へと変化し、基底部が木質化してきました。
ちょっと古株感が出てきて、今後が楽しみです。
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6. 未来への期待
この3年間、コピアポア黒王丸の成長を見守りながら、植物の育成について多くを学びました。
今後も引き続き成長を観察し、さらなる発見を期待しています。
ゆくゆくは種を取ってみたいです。
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サボテン地植え奮闘記2

2/28/2024

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私がサボテンを栽培している地域は、米つくりが盛んと言うほどではありませんが、それでも日本の平均的な栽培が行われています。
徒歩圏内にはJAによる脱穀工場(ライスセンター)もあり、収穫時には、軽トラでもみ殻詰め放題な環境になります。
そこで、昨年の秋から「もみ殻」を大量に漉き込んで、地植えのサボテン用土を改良してみようとトライしていました。
まだ、あまり経過はしていませんが・・・確実に根の張りは良くなってきている感じがします。
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ランポーのキリンウチワ接ぎ降ろし苗
以前とは比べ物にならない程、ぐっと根張りが良くなっている気がします。
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スルコレブチアのカキコです。
もみ殻以外にも燻炭や、牛糞も漉き込んでいます。
根がそうした肥料分も抱きかかえている感じになって来ています。

Youtubeの家庭菜園コンテンツにヒントを得ましたが、何となく良い感触が掴めてきたので、引き続き経過観察と改良点の検討を行ってみたいと思います。
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サボテン地植え奮闘記1

2/26/2024

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畑の土に植えられたキリンウチワ接ぎ降ろし株
去年の春くらいから、サボテンの接ぎ降ろし株を鉢や育苗トレーで行うのでなく、土壌に直接植え込んでみる実験をおこなっていました。

結論から言うと・・・正直、あまり成功しませんでした。
​実験は去年の春から始めていましたが、最初の数カ月までは調子よく見えていました。
耕したばかりの土は「ふっくら」としており、土壌にも空気や根のでる隙間が沢山あったような気がします。
<去年の地植え直後の様子>
しかしながら、水やりの度に、土壌は徐々に引き締まっていき、最終的にはカチカチになってしまいました。
この土が締まったタイミングくらいからサボテンの調子が悪くなった気がします。
土がある程度固まりきった7月以降は何か拗れたような株がチラホラ見えてきていました。

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持ち上げ見ると! な!なんと、キリンウチワ君が無くなっているではないですか!!!
・・・とまあこんな感じで、あまり調子は良くありません。
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Mammillaria perezdelarosae マミラリア ペレスデラロサエ
マミラリア・ペレスデラロサエも30株ほど接ぎ木していましたが、半分はキリンウチワが腐敗して枯れ果てています。
残りの何株かはキリンから根がでていますが・・・弱い!
海外の安っすいドミトリーに併設されているシャワーの水圧並みに弱い。

地植えは失敗か・・・
​
そう思ったとき、「ひろちゃんファーム」と言う小規模菜園で野菜作りをしているYoutubeを目にすることがありました。

とにかく、この「ひろちゃんファーム」
もみ殻大好き。
一に「もみ殻」、二も「もみ殻」 三、四も「もみ殻」 五に「もみ殻燻炭」

・・・という感じで土壌に大量のもみ殻を漉き込んでいるように見えました。
そして、土がふっくらしている感じです。
「おおっ!もみ殻!」
確かに、東南アジアで、普通の土に、もみ殻いっぱい混ぜてアストロフィッツムの兜を育てている人いたな・・・
そうだ!もみ殻を混ぜてみよう!
(つづく)
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直射日光下でのサボテンの刺

2/25/2024

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うちの温室では、トマトなどの野菜も育てています。
しかし、サボテンと野菜はなかなか両立できませんね。
野菜が害虫を寄せ付け・・・それはそれは・・・・ひどい事になっています。

しかしながら、サボテンだけ専念できない諸事情もあり、このままでいく予定です。

一方、うちの温室には野菜が元気に育つ事ができる無遮光の太陽がガンガンに刺す場所があります。

春や夏の間、こんな場所に、サボテンを置くと、一発で日焼けしてしまいます。
でも、今は冬。
トマトも枯れているし、場所も無いし
​・・・という事で冬季限定で無遮光の場所に置いてみました。

​無遮光下は、どうも温度がかなり上がるようで、冬にもかかわらず、サボテンがどんどん成長してくれています。
さらに刺も、見たことないような刺が出てきてくれています。
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Acanthocalycium thionanthum v.aurantiacum LF0069a : Capillitas/Argentine
アカントカリキウム・シオナンサム・アウランティアカム LF0069a
下部の刺とは比べ物にならない強い刺が出てきてくれています。
なんとかこれを維持したいと考えていますが、アカントカリキウムの中ではアウランティアカムは暑さに強くは無いので、夏場はこの環境では厳しいかもしれません。
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Lobivia ferox
ロビビア・フェロックス
これまた、南米病大好きな高温に弱いフェロックス君です。
最近、こうしたロビビアとかエキノプシスの強い刺のサボテンがついつい気になってしまいます。
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Lobivia backebergii f.nova KP 103 (La Apana-Palca、La Paz-Nevado Illimani、3942m、Bol)
ロビビア・バックベルギー・ノバ KP103
これも、普通のバックベルギーなのですが、直射日光に当てると、2段の団子のようになってしまいました。
2段目の刺がすごく強くなってきています。
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Lobivia lateritia v. kupperiana
ロビビア・ラテリティア・クッペリアナ
刺もののロビビア・エキノプシス系で、刺の強さは最高峰を誇るのでは?とは個人的には思っているクッペリアナ君です。
ポーランドやチェコなどの西部スラブ語圏の栽培家の写真でしか見た事はありませんが、「クッペリアナ」で紹介されているサボテンは本当に刺大魔王みたいな感じになっています。
家ではまだまだ、一年生なので、こんなものですが、将来的にはごっつい刺を出して欲しいです。

でも、夏には特に弱そう。(ポーランドとかチェコとか涼しそう~)
​
接ぎ木チートが欠かせなさそうです。
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花を切開しての受粉作業

5/22/2023

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ギムノカリキウム・ムキダム数株が開花してきました。
ギムノカリキウムは、雌しべが雄しべの奥にか隠れているため、ピンセットでつまんで雌しべにつけても受粉されているのか全く確証がありません。
いつもの様に、花を切開して受粉作業させたいと思います。
写真
ギムノカリキウム・ムキダム Gymonocalycium mucidum GN 91-383/1281
① 複数の株が同時開花してくれました。
② 今回は、体の大きい個体だけに受粉させたいと思っています。
   大きな個体の花を切開し雌しべを露出させます。
③ 別の小さな個体の花をそのまま引っこ抜き、大きな個体の雌しべに花粉を塗りつけます。
④ 乾燥させるのもあまり良くない感じがしていたので、花でそのまま蓋をしてます。
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ギムノカリキウム・エスペランザエ
ギムノカリキウム・エスペランザエ
一週間ほど前に同様に切開受粉を行ったエスペランザエです。
子房を触ってみると、ザブングルの持ちネタの様にカチカチになっています。
弾力性があると、数日後にポトリを落ちてしまいますが、カチカチになっているので、ほぼ受粉成功していると思われます。
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キリンウチワの種子が取れました

4/15/2023

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キリンウチワの花 (2022年6月20日)
ブログで書き忘れていたようなのですが、昨年の6月~7月にかけてキリンウチワの花が咲いていました。

開花後、それらを受粉させていたのですが・・・・
一週間後には、花はポタッと、「椿」の様に落ちてしまいました。

・・・終わった・・・

その時点では完全に諦めていました。
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キリンウチワの開花株は高さ1.5m、幅は2m。
するどい刺、そして皮膚に入り込みチクチクする芒刺と、とても危険です。

やっかいなので、伐採して片付けようと思って、よく見ると・・・

​
花が出てきていた側枝がオレンジ色になっている事に気づきました。

うん?

側枝だとおもっていた、「にんじん」のような物体は、もしかしたら果実?
ちょっと触ってみると、比較的簡単にとれてしまいます。
写真
写真の様に、オレンジ色の物体を収穫してみました。
試しに中を割いてみると、維管束なども無く、ジューシーなサボテン果実感があります。

そして、一部には、種子らしきものがあります!

どうやら、このオレンジ色の物体は果実で間違い無いようです。

全部に種が詰まっているわけではありませんが、全体の20%程度の果実に10粒~20粒程度の種子が入っていました。

ちなみに、果実は「にんじん」に似ていますが、表面は激しい芒刺に覆われ、素手で触る事は困難です。
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キリンウチワは「ウチワ」と言われていますが、草体を見る限り、「ウチワサボテン」っぽさは全くありません。
しかしながら、種子の形体はまさにウチワサボテンそのものです。

種をよく見てみると、「白い毛のあるタイプ」を母木にした種子と「毛のないタイプ」を母木にしたものでは、種子の大きさが若干異なります。
「毛の無いタイプ=ルリバキリン?」を母木にした種子が若干大きい感じです。
写真
まだ、オレンジ色になっていない、青々とした果実も残っています。
色が変わり次第、収穫してみたいと思います。
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塩原に生えるギムノカリキウム・ラゴネシー

2/14/2023

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写真
Gymnocalycium ragonesii P18 :Salinas Grandes altitude 400m, Cordoba, Argentina
ギムノカリキウム・ラゴネシー
【ギムノカリキウム・ラゴネシーの生息環境】
・ギムノカリキウム・ラゴネシーはアルゼンチンのカタマルカ州~コルドバ州のサリナス・グランデス周辺にのみ生息しており、生息範囲は100km2未満の非常に限定的な範囲に限られる。
・海抜100〜400メートルの低地に生育する。
・本種は、低地の塩性草原に半ば埋まって生育している。
こうした塩性草原では、地表面の塩分濃度は高いが、根が伸びる深い場所では塩分濃度が低くなる。
※ 上記写真のフィール・ドナンバー「P18」は「サリナス・グランデス(Salinas Grandes)」由来の個体です。
※ サリナス・グランデスはスペイン語で”塩原”を表します。
写真
サリナス・グランデス(Salinas Grandes)のストリートビューの画像(Google Map)
【ラゴネシーとレッドリストの関係】
・レッドリストとは、絶滅危惧種のリストのことで、国際自然保護連合(IUCN)が世界中の動植物に対して評価している。
・レッドリストに載るためには、種の分布や個体数、生息環境の状況、繁殖力、遺伝的多様性などが評価され、種を「絶滅危惧」のカテゴリーに分類するための基準が設けられている。
・評価された種は、絶滅危険度に応じて、以下の9つのカテゴリーに分類される。
・ギムノカリキウム・ラゴネシーは2013年に"6"の「深刻な危機に瀕した種」に指定されている。
1.情報不足(Data Deficient)
2.低危険度(Least Concern)
3.軽度懸念(Near Threatened)
4.検討すべき種(Vulnerable)
5.危急種(Endangered)
6.深刻な危機に瀕した種(Critically Endangered)
7.消滅危惧種(Extinct in the Wild)
8.野生絶滅種(Extinct)
9.絶滅種の再導入や再定着が必要な種(Extinct in the wild and Ex Situ conservation)

・本種が、6の「深刻な危機に瀕した種」に指定された主な理由は「人的な不法採集」。
・ラゴネシーは道路のそばに生えており、容易に個体へのアクセスが出来るため乱獲されてきた。

【ラゴネシー栽培での環境要件】
・明るい場所に耐えられるが、遮光や午後は日陰になる環境が好ましい。
・特に成長期には鉢にはなるべく光が当たるようにして、鉢内の温度を若干あげる方が望ましい。
・強い光に当たると青銅色になり、花や刺の生産を促進するが、夏の最も暑い時間帯に直射日光にさらされると、日焼けや成長の停止が起こる可能性がある。

【ラゴネシーの栽培と繁殖】
・栽培が非常に困難であり、成長速度は非常に遅い。
・ある程度の時間が経過すると、子株が発生することがあり、株分けが可能である。
・通気性の良い標準的なサボテン用の混合土が好ましい。
・低pHの用土を好み、石灰分が豊富な土壌では成長が完全に停止する可能性がある。
・根に十分なスペースが必要であり、鉢が小さくなってきたら2年に1回程度、または必要に応じて植え替えが必要である。
・良好な排水性を備えた鉢を使用することが重要である。
写真
Gymnocalycium ragonesii P18
【雑感】
ChatGPTを用いると、外国語の情報を日本語に置き換える、特に文字入力に割く時間が圧倒的に少なくなる気がします。
自力でやる時よりも、10倍は早い感じがします。
また、自力で文章を作っている時は、その入力時間や推敲した「労力」の惜しさが出てしまい、余計な文章を付け加えて全体的に分かり難くなりがちです。
その点、ChatGPTを用いた文章は自分で作った文章では無いので、サンクコストは0。
文章編集に潔さが出てくるような感じがします。
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