私がサボテンを栽培している地域は、米つくりが盛んと言うほどではありませんが、それでも日本の平均的な栽培が行われています。 徒歩圏内にはJAによる脱穀工場(ライスセンター)もあり、収穫時には、軽トラでもみ殻詰め放題な環境になります。 そこで、昨年の秋から「もみ殻」を大量に漉き込んで、地植えのサボテン用土を改良してみようとトライしていました。 まだ、あまり経過はしていませんが・・・確実に根の張りは良くなってきている感じがします。 ランポーのキリンウチワ接ぎ降ろし苗 以前とは比べ物にならない程、ぐっと根張りが良くなっている気がします。 スルコレブチアのカキコです。
もみ殻以外にも燻炭や、牛糞も漉き込んでいます。 根がそうした肥料分も抱きかかえている感じになって来ています。 Youtubeの家庭菜園コンテンツにヒントを得ましたが、何となく良い感触が掴めてきたので、引き続き経過観察と改良点の検討を行ってみたいと思います。
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去年の春くらいから、サボテンの接ぎ降ろし株を鉢や育苗トレーで行うのでなく、土壌に直接植え込んでみる実験をおこなっていました。 結論から言うと・・・正直、あまり成功しませんでした。 実験は去年の春から始めていましたが、最初の数カ月までは調子よく見えていました。 耕したばかりの土は「ふっくら」としており、土壌にも空気や根のでる隙間が沢山あったような気がします。 <去年の地植え直後の様子> しかしながら、水やりの度に、土壌は徐々に引き締まっていき、最終的にはカチカチになってしまいました。 この土が締まったタイミングくらいからサボテンの調子が悪くなった気がします。 土がある程度固まりきった7月以降は何か拗れたような株がチラホラ見えてきていました。 持ち上げ見ると! な!なんと、キリンウチワ君が無くなっているではないですか!!! ・・・とまあこんな感じで、あまり調子は良くありません。 マミラリア・ペレスデラロサエも30株ほど接ぎ木していましたが、半分はキリンウチワが腐敗して枯れ果てています。
残りの何株かはキリンから根がでていますが・・・弱い! 海外の安っすいドミトリーに併設されているシャワーの水圧並みに弱い。 地植えは失敗か・・・ そう思ったとき、「ひろちゃんファーム」と言う小規模菜園で野菜作りをしているYoutubeを目にすることがありました。 とにかく、この「ひろちゃんファーム」 もみ殻大好き。 一に「もみ殻」、二も「もみ殻」 三、四も「もみ殻」 五に「もみ殻燻炭」 ・・・という感じで土壌に大量のもみ殻を漉き込んでいるように見えました。 そして、土がふっくらしている感じです。 「おおっ!もみ殻!」 確かに、東南アジアで、普通の土に、もみ殻いっぱい混ぜてアストロフィッツムの兜を育てている人いたな・・・ そうだ!もみ殻を混ぜてみよう! (つづく) うちの温室では、トマトなどの野菜も育てています。 しかし、サボテンと野菜はなかなか両立できませんね。 野菜が害虫を寄せ付け・・・それはそれは・・・・ひどい事になっています。 しかしながら、サボテンだけ専念できない諸事情もあり、このままでいく予定です。 一方、うちの温室には野菜が元気に育つ事ができる無遮光の太陽がガンガンに刺す場所があります。 春や夏の間、こんな場所に、サボテンを置くと、一発で日焼けしてしまいます。 でも、今は冬。 トマトも枯れているし、場所も無いし ・・・という事で冬季限定で無遮光の場所に置いてみました。 無遮光下は、どうも温度がかなり上がるようで、冬にもかかわらず、サボテンがどんどん成長してくれています。 さらに刺も、見たことないような刺が出てきてくれています。 アカントカリキウム・シオナンサム・アウランティアカム LF0069a 下部の刺とは比べ物にならない強い刺が出てきてくれています。 なんとかこれを維持したいと考えていますが、アカントカリキウムの中ではアウランティアカムは暑さに強くは無いので、夏場はこの環境では厳しいかもしれません。 ロビビア・フェロックス これまた、南米病大好きな高温に弱いフェロックス君です。 最近、こうしたロビビアとかエキノプシスの強い刺のサボテンがついつい気になってしまいます。 ロビビア・バックベルギー・ノバ KP103 これも、普通のバックベルギーなのですが、直射日光に当てると、2段の団子のようになってしまいました。 2段目の刺がすごく強くなってきています。 ロビビア・ラテリティア・クッペリアナ
刺もののロビビア・エキノプシス系で、刺の強さは最高峰を誇るのでは?とは個人的には思っているクッペリアナ君です。 ポーランドやチェコなどの西部スラブ語圏の栽培家の写真でしか見た事はありませんが、「クッペリアナ」で紹介されているサボテンは本当に刺大魔王みたいな感じになっています。 家ではまだまだ、一年生なので、こんなものですが、将来的にはごっつい刺を出して欲しいです。 でも、夏には特に弱そう。(ポーランドとかチェコとか涼しそう~) 接ぎ木チートが欠かせなさそうです。 ギムノカリキウム・ムキダム数株が開花してきました。 ギムノカリキウムは、雌しべが雄しべの奥にか隠れているため、ピンセットでつまんで雌しべにつけても受粉されているのか全く確証がありません。 いつもの様に、花を切開して受粉作業させたいと思います。 ① 複数の株が同時開花してくれました。 ② 今回は、体の大きい個体だけに受粉させたいと思っています。 大きな個体の花を切開し雌しべを露出させます。 ③ 別の小さな個体の花をそのまま引っこ抜き、大きな個体の雌しべに花粉を塗りつけます。 ④ 乾燥させるのもあまり良くない感じがしていたので、花でそのまま蓋をしてます。 ギムノカリキウム・エスペランザエ
一週間ほど前に同様に切開受粉を行ったエスペランザエです。 子房を触ってみると、ザブングルの持ちネタの様にカチカチになっています。 弾力性があると、数日後にポトリを落ちてしまいますが、カチカチになっているので、ほぼ受粉成功していると思われます。 キリンウチワの花 (2022年6月20日) ブログで書き忘れていたようなのですが、昨年の6月~7月にかけてキリンウチワの花が咲いていました。 開花後、それらを受粉させていたのですが・・・・ 一週間後には、花はポタッと、「椿」の様に落ちてしまいました。 ・・・終わった・・・ その時点では完全に諦めていました。 キリンウチワの開花株は高さ1.5m、幅は2m。 するどい刺、そして皮膚に入り込みチクチクする芒刺と、とても危険です。 やっかいなので、伐採して片付けようと思って、よく見ると・・・ 花が出てきていた側枝がオレンジ色になっている事に気づきました。 うん? 側枝だとおもっていた、「にんじん」のような物体は、もしかしたら果実? ちょっと触ってみると、比較的簡単にとれてしまいます。 写真の様に、オレンジ色の物体を収穫してみました。 試しに中を割いてみると、維管束なども無く、ジューシーなサボテン果実感があります。 そして、一部には、種子らしきものがあります! どうやら、このオレンジ色の物体は果実で間違い無いようです。 全部に種が詰まっているわけではありませんが、全体の20%程度の果実に10粒~20粒程度の種子が入っていました。 ちなみに、果実は「にんじん」に似ていますが、表面は激しい芒刺に覆われ、素手で触る事は困難です。 キリンウチワは「ウチワ」と言われていますが、草体を見る限り、「ウチワサボテン」っぽさは全くありません。 しかしながら、種子の形体はまさにウチワサボテンそのものです。 種をよく見てみると、「白い毛のあるタイプ」を母木にした種子と「毛のないタイプ」を母木にしたものでは、種子の大きさが若干異なります。 「毛の無いタイプ=ルリバキリン?」を母木にした種子が若干大きい感じです。 まだ、オレンジ色になっていない、青々とした果実も残っています。
色が変わり次第、収穫してみたいと思います。
【ラゴネシーとレッドリストの関係】 ・レッドリストとは、絶滅危惧種のリストのことで、国際自然保護連合(IUCN)が世界中の動植物に対して評価している。 ・レッドリストに載るためには、種の分布や個体数、生息環境の状況、繁殖力、遺伝的多様性などが評価され、種を「絶滅危惧」のカテゴリーに分類するための基準が設けられている。 ・評価された種は、絶滅危険度に応じて、以下の9つのカテゴリーに分類される。 ・ギムノカリキウム・ラゴネシーは2013年に"6"の「深刻な危機に瀕した種」に指定されている。 1.情報不足(Data Deficient) 2.低危険度(Least Concern) 3.軽度懸念(Near Threatened) 4.検討すべき種(Vulnerable) 5.危急種(Endangered) 6.深刻な危機に瀕した種(Critically Endangered) 7.消滅危惧種(Extinct in the Wild) 8.野生絶滅種(Extinct) 9.絶滅種の再導入や再定着が必要な種(Extinct in the wild and Ex Situ conservation) ・本種が、6の「深刻な危機に瀕した種」に指定された主な理由は「人的な不法採集」。 ・ラゴネシーは道路のそばに生えており、容易に個体へのアクセスが出来るため乱獲されてきた。 【ラゴネシー栽培での環境要件】 ・明るい場所に耐えられるが、遮光や午後は日陰になる環境が好ましい。 ・特に成長期には鉢にはなるべく光が当たるようにして、鉢内の温度を若干あげる方が望ましい。 ・強い光に当たると青銅色になり、花や刺の生産を促進するが、夏の最も暑い時間帯に直射日光にさらされると、日焼けや成長の停止が起こる可能性がある。 【ラゴネシーの栽培と繁殖】 ・栽培が非常に困難であり、成長速度は非常に遅い。 ・ある程度の時間が経過すると、子株が発生することがあり、株分けが可能である。 ・通気性の良い標準的なサボテン用の混合土が好ましい。 ・低pHの用土を好み、石灰分が豊富な土壌では成長が完全に停止する可能性がある。 ・根に十分なスペースが必要であり、鉢が小さくなってきたら2年に1回程度、または必要に応じて植え替えが必要である。 ・良好な排水性を備えた鉢を使用することが重要である。 【雑感】
ChatGPTを用いると、外国語の情報を日本語に置き換える、特に文字入力に割く時間が圧倒的に少なくなる気がします。 自力でやる時よりも、10倍は早い感じがします。 また、自力で文章を作っている時は、その入力時間や推敲した「労力」の惜しさが出てしまい、余計な文章を付け加えて全体的に分かり難くなりがちです。 その点、ChatGPTを用いた文章は自分で作った文章では無いので、サンクコストは0。 文章編集に潔さが出てくるような感じがします。 アカントカリキウム・グラウカムは白い粉が表皮を覆います。 アカントカリキウムだけでなく、ギムノカリキウム・グラウカムにも同様の傾向がみられます。 この「グラウカム」という名前と表皮の白い粉について調べてみました。 グラウカムという名前の由来と背景 グラウカムの語源となったGlaucous((γλαυκοζ )という言葉はギリシャ語で灰色がかった/青みがかった色を指しています。 つまり、葉、茎、または果実に特徴的な灰色や青緑がある植物には、「グラウカム」と名付けられるケースが多々あります。 この様な灰色がかった色は、表皮表面にワックスの細かい粉末が存在することによって生成されます。 砂漠の多くの多肉植物は、クチクラ外ワックス(Epicuticular wax)またはプルイナ(pruina)と呼ばれるワックス(蝋)で覆われた表皮を持っています。 こうした、クチクラ外ワックス(Epicuticular wax)を持つ植物には、下記例が見られます。 例: ・アカントカリキウム・グラウカム(Acanthocalycium glaucum) ・ギムノカリキウム・グラウカム(Gymnocalycium glaucum) ・ギムノカリキウム・プロチャズキアーナム(Gymnocalycium prochazkianum) ・竜神木(Myrtillocactus geometrizans) ・エケベリア・ラウイ(Echeveria lauii) などなど・・ クチクラ外ワックスの保護作用 このワックスは植物の保護層として機能し、水分の損失を減らし、葉や球体を環境ストレス要因から保護します。 ワックスは紫外線を反射することができ、ワックスの結晶構造は植物の撥水性を高めることができます。 この事により、強い光から体を守ったり、水分に長時間晒されることによる腐敗から体を守っています。 クチクラ外ワックス(Epicuticular wax)の成分について クチクラ外ワックスの一般的な構成要素は、主に直鎖脂肪族炭化水素であり、飽和または不飽和であり、さまざまな官能基を含んでいます。 クチクラ外ワックスの化学組成は植物種によって異なりますが、通常、アルコール、エステル、アルデヒド、トリテルペン、フィトステロールなどのさまざまな官能基の有無にかかわらず、直鎖脂肪族炭化水素が含まれています。 クチクラ外ワックスの物理的特性もさまざまで、周囲温度で固体のものもあれば、有機溶媒に溶けるものもあります。 クチクラ外ワックスは通常の周囲温度では固体であり、融点は約 40℃を超えます。 【雑感】 う~ん、今回もChatGPTの助けをかりましたが、そもそもの単語が難しかったのか、回答がほとんど英語で帰ってきました。 「英語は分かんねぇんだよ! 日本語で話せ!」とマイケル・ダグラスにタバコを投げつけるガッツ石松の気持ちになりながら(ブラックレイン(1989))何度かChatGPTやGoogle翻訳をぶん回しました ちなみに、「クチクラ外ワックス(Epicuticular wax)の成分について」の項目にある文章は私もよく意味がわかりません(汗)
「直鎖脂肪族」とか「官能基」・・・う~ん、なんじゃそりゃ。 植物の生理現象・化学が専門の方なら、意味が分かるかもしれない・・・と思い、削除せずにそのまま残しておきます。 寒くなって接木ができなくなっています。 去年までは冬の間はすることも無い状態だったのですが・・・ 今年はちょっと事情が違うようです。 ひたすら植え替えを行っています。 よく言われるのは、「植え替えをすると面積が4倍に増えるという」定説ですが・・・ 実感しています。 植え替えをすると、確かに4倍の面積が占有されていくような感じがしています。 植え替え後の株は木製パレットの上に置いていってます。 接降ろし株が引き続き大きくなっています。 正月休みの間はこれらの植え替えが必要になってきそうです。 子供を掻き取らずに、そのまま接降ろししているので、う~ん、バケモノの様になっている所もありますね(汗) 種取り用なので、姿には拘っていなのですが・・・ ちょっと不格好すぎますね(汗) カマエセレウス (カマエケレウス)・ルイスラミレジー
2018年に記載登録された、ルイスラミレジー。 比較的冷涼な気温を好むようです。 涼しくなってから一気に大きくなってきました。 少々恐怖を感じるような成長速度と育ち方です。
カキコを土に刺しておくと、用土の上で、カキコがコロンと転がっていることがあります。
カキコから出た根が、用土にうまく入り込めず、頭が持ち上げられた時に、この現象が起きます。 本日も土の上で転がっているカキコを見つけたので、根の様子をよく観察してみました。 根がぎっしりと生えています。 このカキコは事前に、オキシベロン原液を塗布しておいたものです。 通常は1-2本しか根が生えてこないと思いますが、オキシベロンを塗ると、根の本数は顕著に増加します。 ただし、オキシベロン処理して、根を増やす事は、”常に良い”ことなのか? これに関しては、一点、注意しなければならないような気もしています。 あくまで、私感ですが、通常のサボテンプラ鉢のような小さな鉢に植える事を想定した場合、オキシベロン処理は相応しくないと思っています。 暑い夏になると、高温に耐えれず、オキシベロン処理の根は枯れてしまうケースが多い気がしています。 一方、用土が豊富で、地温がそこまで上昇しない育苗トレーなどに植え付ける場合、オキシベロン処理した根は健康に育ってくれる感触があります。
一冬を乗り込え、振り返ってみると弊宅の温室ではいろいろなサボテンが紅葉してくれました。 キリン団扇(うちわ)に接木している亀甲ランポー 夏の間は、まったく分かりませんでしたが、紅葉?しています。 「亀甲ランポー」の種子として播種していたので”亀甲!亀甲!”とカタチばかりに注目していました。 その為、夏の間は肌の”色”に全く注意を払っていませんでした。 もしかしたら、斑入りなのかもしれません。 碧瑠璃ランポー(紅葉ランポー)
夏の間は、普通の真緑な碧瑠璃ランポー玉だったのですが、冬になると紅葉ランポーであった事がわかりました。 サボテン師匠いわく、ランポーにおける紅葉の特徴は大きくなればなるほど薄れていくと言う事でしたので、今後数年間の楽しみなのかもしれません。 |
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7月 2024
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