一冬を乗り込え、振り返ってみると弊宅の温室ではいろいろなサボテンが紅葉してくれました。 キリン団扇(うちわ)に接木している亀甲ランポー 夏の間は、まったく分かりませんでしたが、紅葉?しています。 「亀甲ランポー」の種子として播種していたので”亀甲!亀甲!”とカタチばかりに注目していました。 その為、夏の間は肌の”色”に全く注意を払っていませんでした。 もしかしたら、斑入りなのかもしれません。 碧瑠璃ランポー(紅葉ランポー)
夏の間は、普通の真緑な碧瑠璃ランポー玉だったのですが、冬になると紅葉ランポーであった事がわかりました。 サボテン師匠いわく、ランポーにおける紅葉の特徴は大きくなればなるほど薄れていくと言う事でしたので、今後数年間の楽しみなのかもしれません。 マミラリア・ペレスデラローサエ(Mammillaria perezdelarosae)を育てていますが、どんどん長くなっていきます。 数年前、和歌山の緑化公園で、「死闘の上」手に入れたペレスデラローサエも、長さ30cmほどの柱サボテン状態になっているものでした。 どうも、鈎刺タイプのペレスデラローサエは、首長になる傾向が強いようです。 もはや、支えがなければ自立することも出来ない状態です。 もはや、ここまで! 心を鬼にして斬首することにしました。 頭の方は、発根促進のため、オキシベロンを塗布しておきました。
根本は方は、腐敗防止のため、殺菌剤を塗布しています。 数ヶ月もすれば、根本の方も新芽が出てくれると思います。 サボテンの専門サイトは数多あります、ギムノカリキウムの専門サイト、エキノケレウスの専門サイトなどなど。 ただし、なんなんでしょう。 どれもが、分かり難い。 読んでいても遅々として進みません。 まず、用語がそもそもギリシャ語、ラテン語由来のため、専門用語に秘められた背景が分かり難いというのがあると思います。 専門用語を見ても、映像をパッとイメージする事が出来ません。 悶々としている時、ちょうどドイツのクラッスラ属の専門サイトで、サボテン用語の語源(Etymology)解説しているPDFがアップロードされていました。 International Crassulaceae Network(国際クラッスラ科ネットワーク) >> 語源紹介に関しては、このサイトの”Cactician 4 HQ-1.pdf”が秀逸です。 今までは、専門用語と+Etymology(語源)の2つを合わせてGoogle検索をかけて、「あーでもない、こーでもない」と調べていたのが、簡素化されたので大助かりです。 ギムノカリキウムのスカブロセミネウムとはどういう意味? スカブロセミネウムとは「ごつごつ荒々しい表皮を持った種子」と言う事が説明されています。 このページのおかげで、ギムノカリキウムの種子形態によるグループのページをまとめることができました。(>>>ギムノカリキウムの種子形態グループ) スルコレブチア・スオボダエ HS27a 数年前から実生して、育ていているスオボダエ。(スワボダエでは無く、スオボダエが正解の様です) >>2019年の様子 日照条件が良い温室での栽培を始めると、1年ほどで、トゲの色がすっかり変わってしまいました。 刺がより赤みをましてくるようになり、ちょっと驚いています。 これほどポテンシャルのあるサボテンだとは、私自信気づいていなかったので、ちょっと手元に残して置こうと仔を接ぎ木をしてみました。
こうした美しい刺の遺伝子はなかなか次世代に受け継がれません。 次世代を実生しても、どちらかと言うと、白刺の方がよく出てきます。
接台にしようと、干していた台木。(三角袖系の接台です)
ほったらかしにしてしまい、既に2ヶ月が過ぎようとしています。 干す前に、オキシベロンの原液を塗っておいたのですが、発根を確認することも無く、そのまま忘れていました。
確認してみると、根がドーンと出ています。
近づいて見ますと、あまりの根の多さに気味悪さを感じてしまいます。
接台を干していて、ここまで根が出るのは、あまり経験したことがありません・ オキシベロンの効果は絶大な様です。 去年は何もわからず、11月だから大丈夫だろうと棚の上に小さな苗を安置していました。 すると、ほとんどが日焼けして弱ってしまいました。(直射日光7-8時間) その為、現在は直射日光が殆どあたらない棚下で小さな実生苗を管理しています。 多くの株がすくすくと成長してくれ、今年の冬には植え替えが必要な雰囲気です。 ただし、これでも、高山性のギムノカリキウムは頂点部が赤くなってりしています。 まだまだ過酷な環境の様です。 羅星丸系のギムノはとても育てやすいです。
暑くても、すくすくと成長してくれています。 今年は、ギムノカリキウム・ベルクティが奇妙な所作を見せてくれています。 6月の終わり頃、弊宅のフレームで、一株だけ開花していました。 その後、鞘がなかなか枯れ果て無いな~と思っていましたが、あまり気に止めていませんでした。 その後、サボテン師匠の温室に遊びに行くことがありました。 師匠のベルクティが「自家受粉した」と種を沢山見せてもらいました。 まさかと思い、弊宅のベルクティの鞘もしばらく静観していましたが、やっと最近ポロッと落ちてきました。 早速中を割いて見てみました。
種が入っている!(驚) ロビビアなども、時々自家受粉すると聞いたことがあるのですが、何がキーになっているのでしょう・・・ 何れにせよ、本株は、Ludwig Berchtさんから送付頂いた、LB(Ludwing Bercht)の番号のついた、Berchtiiなので次世代に結びつけれそうなので、一安心です。
温かい日が続き、植え替えを行っています。
以前、どこの国かはよく覚えていませんが、恐らくチェコかタイの本に、治具を使って植え替えする事が紹介されていました。 鉢を斜めにしながら、抜いた苗を斜めに置き、土を置いていくという方法でした。 こうすることで、きちんと美しく植えられるようなので、ちょっと真似してみました。 治具は作らずに、端材を鉢の下に挟み込んで斜めにしているだけです。 斜めにした鉢に、抜いた苗を置いて行くだけなので、ちょっと簡単そうです。
・・・・で植え替えた結果。
う~ん イマイチ! 下手くそですね。 途中で、互い違いに置いたほうが良いのでは?と植え替え方に迷いも表れています。 ちなみに苗は綾波(学名:Echinocactus (Homalocephala) texensis)です。 サボテン師匠からの頂き苗です。
昨年の6月に「花模様」を撮影してました。
【昨年6月のブログ内容】 その時、Succseed社で紹介されているデリケートピンクに似たサボテンでは? と勝手な妄想をしていましたが・・・ な・・なんと、その後、Succseedのデリケートピンク苗を手にする栄光に浴する事ができました。。 (Kさん ありがとうございます!)
少々細長くて、やはり花模様とよく似ています。若干トゲの色が白っぽいのが特徴です。
デリケートピンクという名称ですが、花色は確実に固定されているわけではなく、黄色とピンクの2種類の花が咲く可能性があるとの事でした。 これから交配を続けると、ピンクと黄色のグラディエーション色が出たら凄いことになるのでは期待大です。楽しみです。(Kさん 改めてありがとうございます)
現在の花模様です。
3株あり、2株を鉢植え、1株を地植えしています。 若干、地植えの方が成長が良いようです。 師匠の栽培所から弊宅に向かい入れてから、トゲの生え方が変化してきています。 弊宅では軒下栽培のため、通風が強かったのでしょう、トゲがかなり密に成長してきています。 写真でも丁度、体の半分の所からトゲの感じが変わってきています。
Youtubeにシャコバサボテンを台木とした実生接ぎ木が紹介されていました。
こちら
【シャコバサボテン台木のメリット】
シャコバサボテンとキリンウチワと比較において同動画では下記を挙げています。 ・まあ悪くない成長率。 ・安く購入でき手に入れやすい ・一年中使える(冬の間も) ・0度になっても問題ない (キリンウチワは最低6度) ・接穂は綺麗な形になる。 ・やっかいな刺がない ・接台にはそんなに強い光が必要ない ・広い場所が必要ない 中でも、特にメリットに感じたのはこの3点です! ・0度になっても問題ない (キリンウチワは最低6度) ・接台にはそんなに強い光が必要ない ・広い場所が必要ない 大きなビニールハウスで育てているような趣味家ならまだしも、自宅の軒下や窓際で栽培している私にとっては、この3点はとても魅力的に思えます。 そこで、早速動画の内容に沿って接ぎ木をし、一か月観察してみました。
【シャコバサボテン接ぎ木実験の様子】
<<10月23日>>
シャコバサボテンの上部をカミソリでそぎ落とし、サボテンの実生苗を中心部にくっつけて押さえます。
シャコバサボテンは太陽に透かしてみると真ん中に維管束が見えます。その場所に実生苗を置き、軽く押さえつけます。
・濡れティッシュを敷いたプラスチックケースの中に、接ぎ木した葉っぱを置き、蓋をしてから1週間程度ほったらかしにします。(溶着工程)
・その後、接ぎ木した葉っぱを水に差し、根が出るのを待ちます。 根が出るまで3週間程度かかりました。 なかなか根が出ません。 まだか?まだか?と結構やきもきしました。 この間、苗が乾いて萎みそうになるので、時々、霧吹きしました。
<<11月29日>>
ほぼ1カ月後ですが、根も出てきました。
実生苗も大きくなってきています。新しい刺を出してきています。 10月23日に開始して、この写真は11月29日なので、1カ月+1週間で、この様な状況です。 ちなみに瓶の中は水ではありません。肥料の入った溶液に入れています。
土のついた鉢にも植えていますが、成長を開始してきました。
写真はギムノカリキウム・アカントカリキウム・メディオロビビアです。 ギムノカリキウムとメディオロビビアはうまく行っているようです、 ちなみに直射日光には殆ど当てていません。ほぼ屋内の光で育てています。シャコバサボテンはどうも直射日光に弱いようで、10月、11月でも日焼けしそうになります。
根が横に張る傾向が強いようです。地表にも根が出てきています。
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7月 2024
運営者近畿の住宅地の中でサボテンや多肉を育てています。 |