アカントカリキウム・グラウカムは白い粉が表皮を覆います。 アカントカリキウムだけでなく、ギムノカリキウム・グラウカムにも同様の傾向がみられます。 この「グラウカム」という名前と表皮の白い粉について調べてみました。 グラウカムという名前の由来と背景 グラウカムの語源となったGlaucous((γλαυκοζ )という言葉はギリシャ語で灰色がかった/青みがかった色を指しています。 つまり、葉、茎、または果実に特徴的な灰色や青緑がある植物には、「グラウカム」と名付けられるケースが多々あります。 この様な灰色がかった色は、表皮表面にワックスの細かい粉末が存在することによって生成されます。 砂漠の多くの多肉植物は、クチクラ外ワックス(Epicuticular wax)またはプルイナ(pruina)と呼ばれるワックス(蝋)で覆われた表皮を持っています。 こうした、クチクラ外ワックス(Epicuticular wax)を持つ植物には、下記例が見られます。 例: ・アカントカリキウム・グラウカム(Acanthocalycium glaucum) ・ギムノカリキウム・グラウカム(Gymnocalycium glaucum) ・ギムノカリキウム・プロチャズキアーナム(Gymnocalycium prochazkianum) ・竜神木(Myrtillocactus geometrizans) ・エケベリア・ラウイ(Echeveria lauii) などなど・・ クチクラ外ワックスの保護作用 このワックスは植物の保護層として機能し、水分の損失を減らし、葉や球体を環境ストレス要因から保護します。 ワックスは紫外線を反射することができ、ワックスの結晶構造は植物の撥水性を高めることができます。 この事により、強い光から体を守ったり、水分に長時間晒されることによる腐敗から体を守っています。 クチクラ外ワックス(Epicuticular wax)の成分について クチクラ外ワックスの一般的な構成要素は、主に直鎖脂肪族炭化水素であり、飽和または不飽和であり、さまざまな官能基を含んでいます。 クチクラ外ワックスの化学組成は植物種によって異なりますが、通常、アルコール、エステル、アルデヒド、トリテルペン、フィトステロールなどのさまざまな官能基の有無にかかわらず、直鎖脂肪族炭化水素が含まれています。 クチクラ外ワックスの物理的特性もさまざまで、周囲温度で固体のものもあれば、有機溶媒に溶けるものもあります。 クチクラ外ワックスは通常の周囲温度では固体であり、融点は約 40℃を超えます。 【雑感】 う~ん、今回もChatGPTの助けをかりましたが、そもそもの単語が難しかったのか、回答がほとんど英語で帰ってきました。 「英語は分かんねぇんだよ! 日本語で話せ!」とマイケル・ダグラスにタバコを投げつけるガッツ石松の気持ちになりながら(ブラックレイン(1989))何度かChatGPTやGoogle翻訳をぶん回しました ちなみに、「クチクラ外ワックス(Epicuticular wax)の成分について」の項目にある文章は私もよく意味がわかりません(汗)
「直鎖脂肪族」とか「官能基」・・・う~ん、なんじゃそりゃ。 植物の生理現象・化学が専門の方なら、意味が分かるかもしれない・・・と思い、削除せずにそのまま残しておきます。
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寒くなって接木ができなくなっています。 去年までは冬の間はすることも無い状態だったのですが・・・ 今年はちょっと事情が違うようです。 ひたすら植え替えを行っています。 よく言われるのは、「植え替えをすると面積が4倍に増えるという」定説ですが・・・ 実感しています。 植え替えをすると、確かに4倍の面積が占有されていくような感じがしています。 植え替え後の株は木製パレットの上に置いていってます。 接降ろし株が引き続き大きくなっています。 正月休みの間はこれらの植え替えが必要になってきそうです。 子供を掻き取らずに、そのまま接降ろししているので、う~ん、バケモノの様になっている所もありますね(汗) 種取り用なので、姿には拘っていなのですが・・・ ちょっと不格好すぎますね(汗) カマエセレウス (カマエケレウス)・ルイスラミレジー
2018年に記載登録された、ルイスラミレジー。 比較的冷涼な気温を好むようです。 涼しくなってから一気に大きくなってきました。 少々恐怖を感じるような成長速度と育ち方です。
カキコを土に刺しておくと、用土の上で、カキコがコロンと転がっていることがあります。
カキコから出た根が、用土にうまく入り込めず、頭が持ち上げられた時に、この現象が起きます。 本日も土の上で転がっているカキコを見つけたので、根の様子をよく観察してみました。 根がぎっしりと生えています。 このカキコは事前に、オキシベロン原液を塗布しておいたものです。 通常は1-2本しか根が生えてこないと思いますが、オキシベロンを塗ると、根の本数は顕著に増加します。 ただし、オキシベロン処理して、根を増やす事は、”常に良い”ことなのか? これに関しては、一点、注意しなければならないような気もしています。 あくまで、私感ですが、通常のサボテンプラ鉢のような小さな鉢に植える事を想定した場合、オキシベロン処理は相応しくないと思っています。 暑い夏になると、高温に耐えれず、オキシベロン処理の根は枯れてしまうケースが多い気がしています。 一方、用土が豊富で、地温がそこまで上昇しない育苗トレーなどに植え付ける場合、オキシベロン処理した根は健康に育ってくれる感触があります。
一冬を乗り込え、振り返ってみると弊宅の温室ではいろいろなサボテンが紅葉してくれました。 キリン団扇(うちわ)に接木している亀甲ランポー 夏の間は、まったく分かりませんでしたが、紅葉?しています。 「亀甲ランポー」の種子として播種していたので”亀甲!亀甲!”とカタチばかりに注目していました。 その為、夏の間は肌の”色”に全く注意を払っていませんでした。 もしかしたら、斑入りなのかもしれません。 碧瑠璃ランポー(紅葉ランポー)
夏の間は、普通の真緑な碧瑠璃ランポー玉だったのですが、冬になると紅葉ランポーであった事がわかりました。 サボテン師匠いわく、ランポーにおける紅葉の特徴は大きくなればなるほど薄れていくと言う事でしたので、今後数年間の楽しみなのかもしれません。 マミラリア・ペレスデラローサエ(Mammillaria perezdelarosae)を育てていますが、どんどん長くなっていきます。 数年前、和歌山の緑化公園で、「死闘の上」手に入れたペレスデラローサエも、長さ30cmほどの柱サボテン状態になっているものでした。 どうも、鈎刺タイプのペレスデラローサエは、首長になる傾向が強いようです。 もはや、支えがなければ自立することも出来ない状態です。 もはや、ここまで! 心を鬼にして斬首することにしました。 頭の方は、発根促進のため、オキシベロンを塗布しておきました。
根本は方は、腐敗防止のため、殺菌剤を塗布しています。 数ヶ月もすれば、根本の方も新芽が出てくれると思います。 サボテンの専門サイトは数多あります、ギムノカリキウムの専門サイト、エキノケレウスの専門サイトなどなど。 ただし、なんなんでしょう。 どれもが、分かり難い。 読んでいても遅々として進みません。 まず、用語がそもそもギリシャ語、ラテン語由来のため、専門用語に秘められた背景が分かり難いというのがあると思います。 専門用語を見ても、映像をパッとイメージする事が出来ません。 悶々としている時、ちょうどドイツのクラッスラ属の専門サイトで、サボテン用語の語源(Etymology)解説しているPDFがアップロードされていました。 International Crassulaceae Network(国際クラッスラ科ネットワーク) >> 語源紹介に関しては、このサイトの”Cactician 4 HQ-1.pdf”が秀逸です。 今までは、専門用語と+Etymology(語源)の2つを合わせてGoogle検索をかけて、「あーでもない、こーでもない」と調べていたのが、簡素化されたので大助かりです。 ギムノカリキウムのスカブロセミネウムとはどういう意味? スカブロセミネウムとは「ごつごつ荒々しい表皮を持った種子」と言う事が説明されています。 このページのおかげで、ギムノカリキウムの種子形態によるグループのページをまとめることができました。(>>>ギムノカリキウムの種子形態グループ) スルコレブチア・スオボダエ HS27a 数年前から実生して、育ていているスオボダエ。(スワボダエでは無く、スオボダエが正解の様です) >>2019年の様子 日照条件が良い温室での栽培を始めると、1年ほどで、トゲの色がすっかり変わってしまいました。 刺がより赤みをましてくるようになり、ちょっと驚いています。 これほどポテンシャルのあるサボテンだとは、私自信気づいていなかったので、ちょっと手元に残して置こうと仔を接ぎ木をしてみました。
こうした美しい刺の遺伝子はなかなか次世代に受け継がれません。 次世代を実生しても、どちらかと言うと、白刺の方がよく出てきます。
接台にしようと、干していた台木。(三角袖系の接台です)
ほったらかしにしてしまい、既に2ヶ月が過ぎようとしています。 干す前に、オキシベロンの原液を塗っておいたのですが、発根を確認することも無く、そのまま忘れていました。
確認してみると、根がドーンと出ています。
近づいて見ますと、あまりの根の多さに気味悪さを感じてしまいます。
接台を干していて、ここまで根が出るのは、あまり経験したことがありません・ オキシベロンの効果は絶大な様です。 去年は何もわからず、11月だから大丈夫だろうと棚の上に小さな苗を安置していました。 すると、ほとんどが日焼けして弱ってしまいました。(直射日光7-8時間) その為、現在は直射日光が殆どあたらない棚下で小さな実生苗を管理しています。 多くの株がすくすくと成長してくれ、今年の冬には植え替えが必要な雰囲気です。 ただし、これでも、高山性のギムノカリキウムは頂点部が赤くなってりしています。 まだまだ過酷な環境の様です。 羅星丸系のギムノはとても育てやすいです。
暑くても、すくすくと成長してくれています。 今年は、ギムノカリキウム・ベルクティが奇妙な所作を見せてくれています。 6月の終わり頃、弊宅のフレームで、一株だけ開花していました。 その後、鞘がなかなか枯れ果て無いな~と思っていましたが、あまり気に止めていませんでした。 その後、サボテン師匠の温室に遊びに行くことがありました。 師匠のベルクティが「自家受粉した」と種を沢山見せてもらいました。 まさかと思い、弊宅のベルクティの鞘もしばらく静観していましたが、やっと最近ポロッと落ちてきました。 早速中を割いて見てみました。
種が入っている!(驚) ロビビアなども、時々自家受粉すると聞いたことがあるのですが、何がキーになっているのでしょう・・・ 何れにせよ、本株は、Ludwig Berchtさんから送付頂いた、LB(Ludwing Bercht)の番号のついた、Berchtiiなので次世代に結びつけれそうなので、一安心です。 |
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2月 2025
運営者近畿の住宅地の中でサボテンや多肉を育てています。 |