メイランディア / メトリアクリマ
(Maylandia / Metriaclima)

メイランディア命名の経緯

属名のメイランディアはシクリッド研究家のハンス・J・メイランド（Hans J. Mayland）氏を記念して命名されています。
ハンス・J・メイランド氏はアフリカン・シクリッドだけでなくディスカスやアピストなどの南米産シクリッドの研究も行いました。
この研究成果を記念して1984年にメイヤー（Meyer）とフォースター（Foerster）2人の研究家により命名されました。
メイランディアという属名は人の名を記念しているので魚の外見的な特徴は表していません。

メトリアクリマの提唱

人名を用いた属名の付け方は議論を呼んでいます。
属名には動物の特徴を表しているべきだと考える専門家も多数います。
こうした専門家の考えを集約すると下記です。
　・メイランディアでは生物の特長が表されていない
　・この為、メイランディアは無効な学名つまり裸名（らめい[Nomen nudum]）である
こうした考えの下、メイランディアは再定義されメトリアクリマ（Metriaclima）の属名も発表されました。
（ジェイ・スタウファー（Jay Stauffer）：97年）
なお、メトリアクリマは「口から頭にかけて緩やかに傾斜したムブナ」の意味を表しています。
Metrio（ギリシャ語）=緩やかに
Clima（ギリシャ語）＝傾斜した

結論はやはりメイランディア

しかしながら、学術の世界に於いては大勢ではメイランディアの名称が使われているようです。
メイランディアを支持している研究家の考えは下記です。
　・メイランディアの名称は国際動物命名規約（International Code of Zoological Nomenclature）にも合致している。
　・1984年のメイヤーとフォースターの論文内で十分にメイランディアの特徴が議論されている

メイランディア属の特徴

本種は、比較的ムブナでも大型になる種類が多く含まれています。
口の外側の歯は2つに分れる二尖頭歯（bi-cuspid teeth)となっています。
更には歯の列が櫛状に密集して並んでいます。
彼らはこの様な口で、層部の比較的柔らかい岩表生藻類（epilithic algae)の部分を舐めるように削いで捕食しています。

※各種類の詳細は写真をクリックしてください

メイランディア(シュードトロフェウス・ゼブラ) sp ロングペルビックガリレヤリーフ
Maylandia (Pseudotropheus zebra)long pelvic gallireya reef

2017年3月11日　新規追加

メイランディア（メトリアクリマ）ゼブラチルンバ "マイソニリーフ"
Maylandia (Metriaclima) zebra chilumba Maisoni Reef

メイランディア（メトリアクリマ）ゼブラチルンバ "ルウィノリーフ"
Maylandia (Metriaclima) zebra chilumba Luwyino Reef

メイランディア（メトリアクリマ）ゼブラロングペルビック　"チェセセ"
Maylandia (Metriaclima) zebra long pelvic chesese

メイランディア（メトリアクリマ）エスセラエ
Maylandia (Metriaclima) estherae

メイランディア（メトリアクリマ）ファインジルベリ "ンカンダ"
Maylandia (Metriaclima) fainzilberi "Nkanda"

メイランディアゼブラゴールドマスタルディ"OB"
Maylandia (Metriaclima) zebra gold Mustardi "OB"