ブッコクロミス(Buccochromis)
ブッコクロミス属の学名の意味・由来
属名は「大きな許容量の口を持ったシクリッド」を表しています。
Bucca(ラテン語)=口・頬
口に沢山の食物を入れ込むことが出来る事を示唆しています。
Bucca(ラテン語)=口・頬
口に沢山の食物を入れ込むことが出来る事を示唆しています。
斜め線を持つブッコクロミスとその近似種との違い
本魚は、マラウィのシクリッドに特有な斜めのラインを有した種類で、ミロクロミスと近い種類であると考えられています。
しかしながら、本魚はミロクロミスの様な無脊椎動物を主に食する種類ではなく、魚食性を持ったプレデター種です。
大きな頭部を持ち、更に魚食の性質に適した大きな口を有しています。
外見的にもミロクロミスとは相違があります。
しかしながら、本魚はミロクロミスの様な無脊椎動物を主に食する種類ではなく、魚食性を持ったプレデター種です。
大きな頭部を持ち、更に魚食の性質に適した大きな口を有しています。
外見的にもミロクロミスとは相違があります。
成長段階によって異なる歯の先端形状
本魚の幼魚時代における歯の形は2つに分れる二尖頭歯になっています。
しかしながら、成長するに伴い、肉食性の魚に良く見られる一尖頭歯(犬歯の様な歯)へと変化していきます。
更には魚食の性質を反映してか、先端がカーブを帯びるようになると言われています。
なお、こうした身体的変化の傾向は草食性のムブナ種とは全く逆です。
ムブナ種の多くは、幼魚期は一尖頭歯を有し、成長に伴い枝分かれし、二尖頭歯や三尖頭歯と変化して行く事が知られています。
もしかしたら、シクリッドは成長段階により食性が異なり、そうした事が、歯の形に影響していると言う事がいえるのかもしれません。
しかしながら、成長するに伴い、肉食性の魚に良く見られる一尖頭歯(犬歯の様な歯)へと変化していきます。
更には魚食の性質を反映してか、先端がカーブを帯びるようになると言われています。
なお、こうした身体的変化の傾向は草食性のムブナ種とは全く逆です。
ムブナ種の多くは、幼魚期は一尖頭歯を有し、成長に伴い枝分かれし、二尖頭歯や三尖頭歯と変化して行く事が知られています。
もしかしたら、シクリッドは成長段階により食性が異なり、そうした事が、歯の形に影響していると言う事がいえるのかもしれません。
食料としてのブッコクロミス
また、ブッコクロミス属の魚は、現地でもティラピア(Oreochromis)、カンパンゴ(Bargrus meridionalis)と並び、重要な蛋白源となっています。
90年代からは本属の魚について漁業の観点から個体数量、並びに分布調査が行われているようです。
90年代からは本属の魚について漁業の観点から個体数量、並びに分布調査が行われているようです。
※各種類の詳細は写真をクリックしてください
【参考】
Ethelwynn Trewavase , D.H.Eccles :
Malawian Cichlid Fishes The classification of some Haplochromine genera
OLAF L.F. WEYL & MICHELLE V. WEYL:
PROCEEDINGS OF THE LAKE MALAWI FISHERIES MANAGEMENT SYMPOSIUM 4TH–9TH JUNE2001
J. T. Streelman, J. F. Webb, R. C. Albertson, and T. D. Kocher:
The cusp of evolution and development: a model of cichlid tooth shape diversity
Ethelwynn Trewavase , D.H.Eccles :
Malawian Cichlid Fishes The classification of some Haplochromine genera
OLAF L.F. WEYL & MICHELLE V. WEYL:
PROCEEDINGS OF THE LAKE MALAWI FISHERIES MANAGEMENT SYMPOSIUM 4TH–9TH JUNE2001
J. T. Streelman, J. F. Webb, R. C. Albertson, and T. D. Kocher:
The cusp of evolution and development: a model of cichlid tooth shape diversity