ラベオトロフェウス (Labeotropheus)
ラベオトロフェウス属の学名の由来
本属は「大きな唇を持ったムブナ」を表します。
※Labeo(ラテン語):大きな唇
本魚はこの名前のように大きな鼻を持ったような顔つきをしています。
※Labeo(ラテン語):大きな唇
本魚はこの名前のように大きな鼻を持ったような顔つきをしています。
ラベオトロフェウス属の形態的な特徴
1.波の影響を最小限に抑える口の形態
ラベオトロフェウスの口は顔の下部分にあります。
この為、岩に生えた苔を食べる時、岩にぴったりとくっついた姿勢のまま食べる事が出来ます。
捕食時に体を傾ける必要が無いので、波の影響を最小限に抑える事が可能です。
彼らは波の激しい岩場でより効率よく餌をとる事ができ、他種との生存競争を生き抜く事が出来ました。
2.苔を食べることに特化している歯の形態
ラベオトロフェウス属は3つに枝分かれした三尖頭歯を持っています。
この歯の形状により、本魚は岩場に生えた苔を効率よくむしり取っています。
ラベオトロフェウスの口は顔の下部分にあります。
この為、岩に生えた苔を食べる時、岩にぴったりとくっついた姿勢のまま食べる事が出来ます。
捕食時に体を傾ける必要が無いので、波の影響を最小限に抑える事が可能です。
彼らは波の激しい岩場でより効率よく餌をとる事ができ、他種との生存競争を生き抜く事が出来ました。
2.苔を食べることに特化している歯の形態
ラベオトロフェウス属は3つに枝分かれした三尖頭歯を持っています。
この歯の形状により、本魚は岩場に生えた苔を効率よくむしり取っています。
トレワバサエ種とフュエレボニー種の遺伝的な隔離
ラベオトロフェウス属には「主に」(※1)トレワバサエとフュエレボニーが存在しています。
彼はマラウィ湖全域に分布しており、地域毎に様々な色彩形態をもっています。
但し、次の2点により、それぞれは相互認識し交雑(ハイブリッド)することが無いと言われています。
・生活圏(深さ)の相違
トレワバサエ :深場
フュエレボニー:浅瀬
それぞれが異なる生活圏で生活している為、そもそもお互いが出くわすことが無いと言われています。
・同一地域で異なる色彩
ある地域でフュエレボニーが真っ青な色をしている場合、トレワバサエの方は赤い色が出たりします。
この様に同一地域で両者は異なる色をしている為、お互い他種であることが認識できています。
彼はマラウィ湖全域に分布しており、地域毎に様々な色彩形態をもっています。
但し、次の2点により、それぞれは相互認識し交雑(ハイブリッド)することが無いと言われています。
・生活圏(深さ)の相違
トレワバサエ :深場
フュエレボニー:浅瀬
それぞれが異なる生活圏で生活している為、そもそもお互いが出くわすことが無いと言われています。
・同一地域で異なる色彩
ある地域でフュエレボニーが真っ青な色をしている場合、トレワバサエの方は赤い色が出たりします。
この様に同一地域で両者は異なる色をしている為、お互い他種であることが認識できています。
※1 「主に」の理由について
ラベオトロフェウス属はこれまでトレワバサエとフュエレボニーの2種類のみでした。但し現在では更に2種類増えて4種類になっています。
<詳細>
カタレ島(Katale Island)など北西部に生息している「トレワバサエ」と「フュエレボニー」に新たに新しい名前が与えられています。
この事により、2種類だったラベオトロフェウスは4種類に増えました。(2016年)
・トレワバサエ :北西部産 ⇒ ラベオトロフェウス・クロロシグロス (Labeotropheus chlorosiglos)
・フュエレボニー :北西部産 ⇒ ラベオトロフェウス・シモネアエ (Labeotropheus simoneae)
この2種類は姿・色彩が似ており、更に生息圏(深さ)が重なっていました。
両者については色彩では無く、その体格の違いから新たに分類され、新種登録されています。
【参考】
Two New and Remarkably Similarly Colored Species of Labeotropheus (Perciformes: Cichlidae) from Lake Malawi, Africa :Michael J. Pauers : 2016
ラベオトロフェウス属を飼育する上での2つの注意事項
1.トレワバサエとフュエレボニーの区別が難しい
本属に分類されれる魚は(1)トレワバサエ (2)フュエレボニーの2種が主に知られています。
それぞれの特徴は下記ですが、人工下で長期間生育した個体は、この特徴が薄れて行き判別が困難だと言われています。
トレワバサエ :細長いスリムな体型
フュエレボニー :ずんぐりとした詰まった体型
それぞれの特徴は下記ですが、人工下で長期間生育した個体は、この特徴が薄れて行き判別が困難だと言われています。
トレワバサエ :細長いスリムな体型
フュエレボニー :ずんぐりとした詰まった体型
2.酸欠に弱い
本魚は、浅瀬に住むムブナ種の中でも特に波が大きい場所で生活している魚です。
また、現地化で水流の強い場所に生息していることが影響しているのか?飼育面において本属は酸欠に対して若干脆弱なようです。
その為、ディフューザーやエアポンプを多用した方が調子よく飼育できます。
【参考】
Malawi cichlid in their natural habitat Vol.3
また、現地化で水流の強い場所に生息していることが影響しているのか?飼育面において本属は酸欠に対して若干脆弱なようです。
その為、ディフューザーやエアポンプを多用した方が調子よく飼育できます。
【参考】
Malawi cichlid in their natural habitat Vol.3
※各種類の詳細は写真をクリックしてください