プロトメラス (Protomelas)
プロトメラス属の学名の意味・由来学名は「原始的なメラニンパターンを有したハプロクロミス」として理解されています。
Proto = 原始的な、原初の Melas = 黒い=メラニンパターン これはプロトメラス属に共通して見られるメラニンパターンが影響しています。 上の写真は、プロトメラス タエニオラータス "ボアドズル"ですが、真ん中に一本。 さらに、その上に一本の水平線が見られます。 こうしたメラニンパターンは比較的原始的な河産のシクリッドに見られます。 または、原始的だと言われるムブナ種に良く見られるメラニンパターンです。 下の写真はムブナ種の一種である、トロフェオプス sp レッドチークです。 本魚にも真ん中に一本、その上に一本と原始的なメラニンパターンを覗う事が出来ます。 【 写真提供は、台湾のシクリッド飼育者の人馬座さんです 】 |
プロトメラスの生息環境
本属はマラウイ湖に存在している生活圏のほぼ全てに分布しています。
そして、それぞれの生活圏で特殊な生態を持っています
そして、それぞれの生活圏で特殊な生態を持っています
岩礁地帯
砂地
砂地で生活するグループです。
広い砂地で回遊しながら無脊椎生物を捕食する魚が中心です。
一部には、フォッソロクロミスなどの大型魚の周りをうろつき、おこぼれにありつく種類(アンネクテンス)も知られています。
広い砂地で回遊しながら無脊椎生物を捕食する魚が中心です。
一部には、フォッソロクロミスなどの大型魚の周りをうろつき、おこぼれにありつく種類(アンネクテンス)も知られています。
岩と砂が混ざり合ったインターメディエートゾーンインターメディエートゾーンでは多くのシクリッドが頻繁に産卵をおこなっています。
プロトメラス属の一部には卵を主に捕食している種類(インシグニス)も存在しています。 また、岩と岩の間にある砂を吹き出し、中にある食べ物を捕食する種類(フェネストラータス)も知られています。 (右、Youtube参照) さらに、唇が肥大し、岩のくぼみに隠れた生き物を捕食するような種類(オルナータス)なども存在しています。 |
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水草の生える浅瀬
バリスネリアの生えているような浅瀬で生息している種類(キルキなど)も存在しています。
そこで、水草についた苔や水草に取りついた貝や昆虫の幼虫などを捕食しています。
そこで、水草についた苔や水草に取りついた貝や昆虫の幼虫などを捕食しています。