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カンパンゴの巣と、見えざる、近寄り難い、恐怖のバリア
カンパンゴの概要
東アフリカのマラウイ湖にはカンパンゴと呼ばれるナマズが生息しています。
本魚は通常オスで50㎝、メスは70㎝になる大型のナマズです。
時には100㎝を超える個体も見つかると言われています。
 
カンパンゴの繁殖習性
彼らはとても特殊な繁殖習性を持っています。
洞穴の様な場所に巣をつくり、オスとメスのつがいで子供を守ります。
 
 オスは稚魚に寄り添うように湖底で子供を守ります。
また、時には多量の砂を口に含み、巣に持ち帰ることで、巣の子供に給餌させる行動を取ります。
 
 メスの方は、オスと異なり周囲を泳ぎ回り、捕食者に対する警戒行動を取ります。
そして母ナマズは時より巣に戻り母乳をあたえるかの様に、未授精卵を子供のナマズ給餌させます。
こうした行動は、これまでNHKなどのメディアでよく紹介されてきましたのでご存知の方も多いかと思います。
物語性の高いカンパンゴのこれら繁殖行動ですが、シクリッドにも大きな影響を与えています。
カンパンゴ
近寄り難いバリア圏(Formidable Barrier)
魚食プレデターにとって、カンパンゴが守る巣は近寄り難い場所になっています。巣上部でのメスの警戒行動、底部でのオスの保護行動。
いずれも近づくには身の危険が及ぶ場所として映っています。
 こうした場所を識者は「近寄り難いバリア圏」として表現しています。
 そして、一部のシクリッドはこのバリア圏を幼魚の保育場所として活用しています。それらにはコパディクロミス・プレウロスティグマ、クテノファリンクス・ピクタス、ランフォクロミス属などのシクリッドが知られています。
彼らは口内孵化期間の最終盤期に、「近寄り難いバリア」へと子供をリリースします。バリア圏内に子供を放し、子供の生存率を高めようという生存戦略です。
放たれた稚魚は同種だけでなく他種の群れにも合流し、より大きな群れを形成します。そして、湖底にあるカンパンゴの巣の上部を覆う雲のような、群れになります。
 カンパンゴのメリット
巣の上に稚魚をリリースしてくれることで、カンパンゴもメリットを受けています。
それは、捕食者からのリスクを分散できるメリットです。
捕食者がカンパンゴの近くで獲物を狙う場合、まず、巣の外側で漂っているシクリッドを優先的に狙う様になります。
その為、カンパンゴの子供が狙われるリスクは低減します。
つまり、カンパンゴにとって、シクリッドの稚魚が「人柱」として働いてくれることで、自分たちの子孫を守ることができるのです。 (2017/03/29)
 
【参考】Malawi Cichlid in their natural habitat 4th Edition:AD Konings
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