アバクトクロミス(メラノクロミス) ラブローサス / Abactochromis (Melanochromis) labrosus
Abactochromis (Melanochromis) labrosus
アバクトクロミス(メラノクロミス) ラブローサス
アバクトクロミス(メラノクロミス) ラブローサス
アバクトクロミス・ラブローサスについて学名の意味
「追放された孤立したシクリッド」を表しています。
Abactus(ラテン語)=追放
追放されたと言われるのは2つの理由から来ています。
・もともと所属していたメラノクロミス属から分類上追放された為
・現地の観察では常に1匹で孤立して寂しそうに泳いでいる為
Abactus(ラテン語)=追放
追放されたと言われるのは2つの理由から来ています。
・もともと所属していたメラノクロミス属から分類上追放された為
・現地の観察では常に1匹で孤立して寂しそうに泳いでいる為
アバクトクロミス属とその歴史
アバクトクロミスは2010年に新しく定義された属です。
ラブローサスの一属一種が存在しています。
また、ラブローサスはかつてメラノクロミスに所属していました。
ラブローサスの一属一種が存在しています。
また、ラブローサスはかつてメラノクロミスに所属していました。
野生下では非常に希少なラブローサス
野生下では非常に珍しく滅多に出くわす事が無い魚だと言われています。
スチュアートグラント社で1999年の年間捕獲数は75,000匹でした。
にも関わらず、本魚の捕獲数は10匹に満たなかったと言われています。
スチュアートグラント社で1999年の年間捕獲数は75,000匹でした。
にも関わらず、本魚の捕獲数は10匹に満たなかったと言われています。
養殖個体について
昨今では、養殖個体が出回る事も多くなってきています。
野生個体独特の唇を期待する事は出来ませんが、手にすることは容易になっています。
野生個体独特の唇を期待する事は出来ませんが、手にすることは容易になっています。
アバクトクロミス・ラブローサスの体型と捕食習性
本魚の体は他のムブナには見られない非常に薄い体をしています。
また、ケイロクロミス属を思わせるようなくちびるを持っています。
岩のスリット状の裂け目に逃げ込んだ、ムブナの幼魚・節足動物を捕食しやすいように進化したと考えられています。
また、ケイロクロミス属を思わせるようなくちびるを持っています。
岩のスリット状の裂け目に逃げ込んだ、ムブナの幼魚・節足動物を捕食しやすいように進化したと考えられています。
ムブナとハプロクロミスとの中間種
ラブローサスはムブナとハプロクロミスとの中間種だと言われています。
ハプロクロミスには発達した唇を持つ魚種が存在しています。(例:ケイロクロミス、エクレクトクロミス、プラキドクロミス(ミロモ)
本魚はこれらと同様の特徴を持っており、ハプロクロミスとの深い関係性が指摘されています。
一方ラブローサスはムブナの特徴も持っています。
例えば、脊椎の本数から見た場合、本魚はムブナの形質を持っています。(ハプロクロミス:脊椎多い ムブナ:脊椎少ない)
ハプロクロミスほど、脊椎の本数が多くありません。
また、他のムブナのように「同所での多色性」(ポリクロマティズム)が表れてきます。
同じ地域で多色性(ポリクロマティズム)が出てくるのはマラウイシクリッドではムブナ種にのみ見られる現象です。
本魚は同じ生息地域で、茶色・赤・青などの色が出てきます。
この点からも本属はムブナに近いと考えられています。
【参考】
A new genus for Melanochromis labrosus,a problematic Lake Malawi cichlid with hypertrophied lips (Teleostei: Cichlidae)
Michael K. Oliver* and Matthew E. Arnegard**(2010)
ハプロクロミスには発達した唇を持つ魚種が存在しています。(例:ケイロクロミス、エクレクトクロミス、プラキドクロミス(ミロモ)
本魚はこれらと同様の特徴を持っており、ハプロクロミスとの深い関係性が指摘されています。
一方ラブローサスはムブナの特徴も持っています。
例えば、脊椎の本数から見た場合、本魚はムブナの形質を持っています。(ハプロクロミス:脊椎多い ムブナ:脊椎少ない)
ハプロクロミスほど、脊椎の本数が多くありません。
また、他のムブナのように「同所での多色性」(ポリクロマティズム)が表れてきます。
同じ地域で多色性(ポリクロマティズム)が出てくるのはマラウイシクリッドではムブナ種にのみ見られる現象です。
本魚は同じ生息地域で、茶色・赤・青などの色が出てきます。
この点からも本属はムブナに近いと考えられています。
【参考】
A new genus for Melanochromis labrosus,a problematic Lake Malawi cichlid with hypertrophied lips (Teleostei: Cichlidae)
Michael K. Oliver* and Matthew E. Arnegard**(2010)
|
|