穴あき病
アメリカのサイトに、穴あき病に関して、非常に細かい解説文がありましたので、日本文に翻訳いたします。
HITH(頭部穴あき病)に関して
著者:アダム ダグナ
『頭部穴あき病』(Hole In The Head 省略して"HITH")は、別名「頭部並び側線部腐敗症」(Head and Lateral Line Erosion 省略:"HLLE")として知られています。
これはは同じ病気ですが、ただ単に呼び方が異なるにすぎません。
穴あき病は「顔部分の感覚器官」と「側線」に沿ってに表れます。
そして、まさに『穴あき』の名前どおり、この両方の場所で穴があく現象が見られます。
これまでの研究に於いて、まだ確定的な結論が出ていません。
そして複数の研究結果で矛盾が見られます。
この為、穴あき病は多くのミステリーに包まれたままです。
しかしながら、多くの時間を費やして研究された結果、現在、定説とでも言えるような一般的な理論が4つあります:
1)外部環境説 2)常用飼料説 3)活性炭素説 そして 4)ヘクサミタ伝染病説です。
『頭部穴あき病』(Hole In The Head 省略して"HITH")は、別名「頭部並び側線部腐敗症」(Head and Lateral Line Erosion 省略:"HLLE")として知られています。
これはは同じ病気ですが、ただ単に呼び方が異なるにすぎません。
穴あき病は「顔部分の感覚器官」と「側線」に沿ってに表れます。
そして、まさに『穴あき』の名前どおり、この両方の場所で穴があく現象が見られます。
これまでの研究に於いて、まだ確定的な結論が出ていません。
そして複数の研究結果で矛盾が見られます。
この為、穴あき病は多くのミステリーに包まれたままです。
しかしながら、多くの時間を費やして研究された結果、現在、定説とでも言えるような一般的な理論が4つあります:
1)外部環境説 2)常用飼料説 3)活性炭素説 そして 4)ヘクサミタ伝染病説です。
1)外部環境説
第一の『外部環境説』は、2つのサブカテゴリーに分類することができます。
それは「水質」と「ストレス」です。
今まで、劣悪な「水質」と「穴あき病」のとの関係が示唆され続けてきました。
そして、水質が最も重要な要因だと考えられてきました。
水質上問題が無い状況では、病気は殆ど起きません。
この点から考えても「水質」は穴あきに限らず、全ての観賞魚病に対しての要因となりえる非常に重要な項目であるといえます。
非常に理想的な水質の状態で、病気が発生することは、確かに有るのかもしれません。
しかしどう考えてもごく稀な少数例であり、通常、私たちはそうした事例を目にすることは無いに等しいと思われます。
私たち、飼育者が常識の様に知っている「十分なろ過」と「水換え」は飼育にあたっての最重要必須項目です。
よく、雑誌などで紹介されているように、アンモニア濃度は0、亜硝酸濃度は0、更に硝酸塩濃度は40ppm以下に保った方が良く、理想は10ppm程度です。
硝酸塩が40ppmを越える水質で長期間飼育を行った実験では、穴開き病がより一層進行することとが分かりました。
これらの研究により、硝酸塩と穴あき病の関係はとても深い事がわかってきています。
サブカテゴリー2番目の「ストレス」とは一体どういったことなのでしょうか?
それは、幾つかの事が考えられます。
水槽内の混泳魚同士の争いはその内の一つとして考えられます。
しかし、これは更に2つに分けて考える事ができます。
それは混泳魚の優劣差により発生する2つのストレスです。
1.餌が上手く取れないことによるストレス。
2.直接的な攻撃を受けることによるストレスです。
飼育者が同じ水槽内に、それぞれ異なる攻撃力を持った個体を飼育していれば、上記の一つまた両方のストレスが飼育魚で発生しているはずです。
水槽内で優位に立った魚は、少し食べては下位の魚を追い掛け回し餌を食べさせないようにします。
または、弱い個体は残り物にしかありつけない情況になってしまいます。
このような情況はストレスを溜め込んでしまう環境です。
長時間にわたってこの情況が続けば、魚の免疫器官は疲弊してしまいます。
最後には「発病」という次の問題に発展してしまう危険性があります。
それは「水質」と「ストレス」です。
今まで、劣悪な「水質」と「穴あき病」のとの関係が示唆され続けてきました。
そして、水質が最も重要な要因だと考えられてきました。
水質上問題が無い状況では、病気は殆ど起きません。
この点から考えても「水質」は穴あきに限らず、全ての観賞魚病に対しての要因となりえる非常に重要な項目であるといえます。
非常に理想的な水質の状態で、病気が発生することは、確かに有るのかもしれません。
しかしどう考えてもごく稀な少数例であり、通常、私たちはそうした事例を目にすることは無いに等しいと思われます。
私たち、飼育者が常識の様に知っている「十分なろ過」と「水換え」は飼育にあたっての最重要必須項目です。
よく、雑誌などで紹介されているように、アンモニア濃度は0、亜硝酸濃度は0、更に硝酸塩濃度は40ppm以下に保った方が良く、理想は10ppm程度です。
硝酸塩が40ppmを越える水質で長期間飼育を行った実験では、穴開き病がより一層進行することとが分かりました。
これらの研究により、硝酸塩と穴あき病の関係はとても深い事がわかってきています。
サブカテゴリー2番目の「ストレス」とは一体どういったことなのでしょうか?
それは、幾つかの事が考えられます。
水槽内の混泳魚同士の争いはその内の一つとして考えられます。
しかし、これは更に2つに分けて考える事ができます。
それは混泳魚の優劣差により発生する2つのストレスです。
1.餌が上手く取れないことによるストレス。
2.直接的な攻撃を受けることによるストレスです。
飼育者が同じ水槽内に、それぞれ異なる攻撃力を持った個体を飼育していれば、上記の一つまた両方のストレスが飼育魚で発生しているはずです。
水槽内で優位に立った魚は、少し食べては下位の魚を追い掛け回し餌を食べさせないようにします。
または、弱い個体は残り物にしかありつけない情況になってしまいます。
このような情況はストレスを溜め込んでしまう環境です。
長時間にわたってこの情況が続けば、魚の免疫器官は疲弊してしまいます。
最後には「発病」という次の問題に発展してしまう危険性があります。
2)常用飼料説
第二の『常用飼料説』についても多くの愛好家が穴あき病の重要な要因であると認識しています。
これは、壊血病・くる病といったものと同質であると考えられています。
壊血病・くる病は人間ではビタミン不足によって引き起こされる病気です。
壊血病はビタミンCが長期間不足しつづけると発生します。
昔の水夫は長い航海で新鮮な果物・野菜を摂取できなかった為、壊血病によく悩まされました。。
もし長期間に渡って適切な栄養摂取をしていなければ、水槽の魚も人間と同様に体調が悪化してしまいます。
または、バランスが取れてない食事により、魚は身体的に大きなダメージをこうむることとなります。
飼育魚が豊満に太っているから、健康であると誤解はしないようにしたいものです。
これは人間で肥満が必ずしも健康の象徴では有り得ないという理屈と全く同じです。
ただ単に、食事は食べればよいと言うものではありません。
適切な食事と言う物が大事です。
更に穴あき病の悪化とカルシウム・リン・ビタミンCとDの欠乏が研究により分かってきています。
昨今の熱帯魚飼料はビタミン等のサプリメントが加えられています。
この為、ビタミンがバランスよく配合されています。
熱帯魚飼料の内容を熟知し、バランスをとり摂取物に変化を与えることは非常に大事です。
注釈:肉食性の魚種、例:オスカー・フラミンゴシクリッド・グアポト(アメリカシクリッド)等に生餌(いきえ)の小魚をメインに給餌してはいけません。
なぜならば、こうした生餌には実質的な栄養価値が皆無だからです。
更に、チアミン(ビタミンB)を破壊するチアミナーゼと言う酵素が多く含まれるからです。
チアミンは重要なビタミンの一種です。
もし生餌ばかりを与え続けたならばチアミン不足となってしまいます。
つまり、生餌を中心に魚に与え続けたならば、穴あき病に感染する確率が非常に高まるといえます。
更に、生餌には白点虫(Ichtyophthirius multifiliis)等の病気を持ち込む可能性があります。
それ以外に、他の寄生虫や細菌性感染を招く恐れがあります。
ここで重要なことは、生餌にむしゃぶり付く迫力ある光景を鑑賞したい欲求を「飼育者自身」が如何にコントロールするかに関わってきます。
この事は結果として「飼育者」の為にもなります。
これは、壊血病・くる病といったものと同質であると考えられています。
壊血病・くる病は人間ではビタミン不足によって引き起こされる病気です。
壊血病はビタミンCが長期間不足しつづけると発生します。
昔の水夫は長い航海で新鮮な果物・野菜を摂取できなかった為、壊血病によく悩まされました。。
もし長期間に渡って適切な栄養摂取をしていなければ、水槽の魚も人間と同様に体調が悪化してしまいます。
または、バランスが取れてない食事により、魚は身体的に大きなダメージをこうむることとなります。
飼育魚が豊満に太っているから、健康であると誤解はしないようにしたいものです。
これは人間で肥満が必ずしも健康の象徴では有り得ないという理屈と全く同じです。
ただ単に、食事は食べればよいと言うものではありません。
適切な食事と言う物が大事です。
更に穴あき病の悪化とカルシウム・リン・ビタミンCとDの欠乏が研究により分かってきています。
昨今の熱帯魚飼料はビタミン等のサプリメントが加えられています。
この為、ビタミンがバランスよく配合されています。
熱帯魚飼料の内容を熟知し、バランスをとり摂取物に変化を与えることは非常に大事です。
注釈:肉食性の魚種、例:オスカー・フラミンゴシクリッド・グアポト(アメリカシクリッド)等に生餌(いきえ)の小魚をメインに給餌してはいけません。
なぜならば、こうした生餌には実質的な栄養価値が皆無だからです。
更に、チアミン(ビタミンB)を破壊するチアミナーゼと言う酵素が多く含まれるからです。
チアミンは重要なビタミンの一種です。
もし生餌ばかりを与え続けたならばチアミン不足となってしまいます。
つまり、生餌を中心に魚に与え続けたならば、穴あき病に感染する確率が非常に高まるといえます。
更に、生餌には白点虫(Ichtyophthirius multifiliis)等の病気を持ち込む可能性があります。
それ以外に、他の寄生虫や細菌性感染を招く恐れがあります。
ここで重要なことは、生餌にむしゃぶり付く迫力ある光景を鑑賞したい欲求を「飼育者自身」が如何にコントロールするかに関わってきます。
この事は結果として「飼育者」の為にもなります。
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3)活性炭説
第三の『活性炭説』は愛好家によって最も議論が分かれる説です。
活性炭は有害な毒素を水槽内の水から取り除くのが通説です。
しかし実際は病気の原因になっていると言うのがこの説の考えです。
この考え方は今まで私たち飼育者が見聞きしたり実践してきたセオリーと全く逆な考え方です。
しかしながら、穴あき病の発生数と活性炭の関係を考慮した場合、あながち無視できない事実が浮かび上がってきます。
すなわち、活性炭が水槽内に投入されると穴あき病が発生し、それが取り除かれると穴あき病は沈静化するのです。
多くの実験で、活性炭を用いた水槽では魚は病気にかかることがありません。
活性炭と穴あき病の因果関係を裏付けるような事実が見られず、この説は信用に値しないと取り扱われてきました。
しかしながら私の個人的な経験では、穴開きの病の原因の多くは活性炭そのものから出てくるものではなく、活性炭に付着しているの活性炭の微小粒子から生まれるものでは無いかと考えています。
活性炭が熱帯魚店に陳列されるまで、トラックなどに積載され何百キロ、何千キロの道のりを揺られてやってきます。
活性炭の粒はその過程でぶつかり合い活性炭の微粒子が形成されます。
活性炭を使ったこと無い人にとって、それを洗浄する時に出てくる黒い微粒子を目にすると、これはただの黒い汚物では無いかと感じるのではないでしょうか。
あまり適切な洗浄を施さなかったり、または全く洗浄を行っていない活性炭は微粒子を水槽内に持ち込むことになります。
そしてこのことは病気の原因になることなります。
活性炭、そして「活性炭の微粒子」が取り除かれると、穴あき病は鎮静化することがあります。
この説に関して更に別の見解もあります。
長期の活性炭の使用により、水槽内で多くの必要微量元素が活性炭に吸収されます。
このことにより微量元素欠乏状態になります。
この事が魚を病気を導くというものです。
活性炭は有害な毒素を水槽内の水から取り除くのが通説です。
しかし実際は病気の原因になっていると言うのがこの説の考えです。
この考え方は今まで私たち飼育者が見聞きしたり実践してきたセオリーと全く逆な考え方です。
しかしながら、穴あき病の発生数と活性炭の関係を考慮した場合、あながち無視できない事実が浮かび上がってきます。
すなわち、活性炭が水槽内に投入されると穴あき病が発生し、それが取り除かれると穴あき病は沈静化するのです。
多くの実験で、活性炭を用いた水槽では魚は病気にかかることがありません。
活性炭と穴あき病の因果関係を裏付けるような事実が見られず、この説は信用に値しないと取り扱われてきました。
しかしながら私の個人的な経験では、穴開きの病の原因の多くは活性炭そのものから出てくるものではなく、活性炭に付着しているの活性炭の微小粒子から生まれるものでは無いかと考えています。
活性炭が熱帯魚店に陳列されるまで、トラックなどに積載され何百キロ、何千キロの道のりを揺られてやってきます。
活性炭の粒はその過程でぶつかり合い活性炭の微粒子が形成されます。
活性炭を使ったこと無い人にとって、それを洗浄する時に出てくる黒い微粒子を目にすると、これはただの黒い汚物では無いかと感じるのではないでしょうか。
あまり適切な洗浄を施さなかったり、または全く洗浄を行っていない活性炭は微粒子を水槽内に持ち込むことになります。
そしてこのことは病気の原因になることなります。
活性炭、そして「活性炭の微粒子」が取り除かれると、穴あき病は鎮静化することがあります。
この説に関して更に別の見解もあります。
長期の活性炭の使用により、水槽内で多くの必要微量元素が活性炭に吸収されます。
このことにより微量元素欠乏状態になります。
この事が魚を病気を導くというものです。
4)ヘクサミタ(Hexamita)原虫伝染説
近年、ヘクサミタと呼ばれる病原原虫は重要な原因で無いことが分かってきました。
しかし、かつて長期にわたってヘクサミタは穴あき病の主要な原因だと信じられていました。
この説に関して、まるで病気を治すために熱帯魚関連者が高い薬を売りつけ治療を勧めているように捉えられたことからも説得力を失ってきているようです。
ヘクサミタは腸に住む寄生原虫です。
この原虫は多くの熱帯魚に寄生し、飼育魚が腸壁から栄養を吸収することを阻害します。
また、ヘクサミタは魚の体外でも穴やクレーターを形成し生息している事が分かってきています。
つまり、魚の腸内が病原中に全く侵されてい無い状態であっても、水槽内ではまだ寄生を行っていない原虫が幅広く生息しているのです。
多くの穴あき病の病例ではヘクサミタの薬を用いた治療で劇的な回復をなし遂げることができました。
しかし、その一方で、多くの飼育魚がヘクサミタの薬を用いたにも関わらず、病状回復に至りませんでした。
ヘクサミタと穴あき病の間で見られたこの関係図式は、免疫機構が弱ったことによって生まれた2次感染の問題であり、穴あき病の直接原因であるとは現在ではあまり考えられてはいません。
しかし、ヘクサミタが腸内で(つまり腹水病が)表れている場合、穴あき病の治療は腹水病が快癒するまで、治療を始めてはならないと考えられています。
しかし、かつて長期にわたってヘクサミタは穴あき病の主要な原因だと信じられていました。
この説に関して、まるで病気を治すために熱帯魚関連者が高い薬を売りつけ治療を勧めているように捉えられたことからも説得力を失ってきているようです。
ヘクサミタは腸に住む寄生原虫です。
この原虫は多くの熱帯魚に寄生し、飼育魚が腸壁から栄養を吸収することを阻害します。
また、ヘクサミタは魚の体外でも穴やクレーターを形成し生息している事が分かってきています。
つまり、魚の腸内が病原中に全く侵されてい無い状態であっても、水槽内ではまだ寄生を行っていない原虫が幅広く生息しているのです。
多くの穴あき病の病例ではヘクサミタの薬を用いた治療で劇的な回復をなし遂げることができました。
しかし、その一方で、多くの飼育魚がヘクサミタの薬を用いたにも関わらず、病状回復に至りませんでした。
ヘクサミタと穴あき病の間で見られたこの関係図式は、免疫機構が弱ったことによって生まれた2次感染の問題であり、穴あき病の直接原因であるとは現在ではあまり考えられてはいません。
しかし、ヘクサミタが腸内で(つまり腹水病が)表れている場合、穴あき病の治療は腹水病が快癒するまで、治療を始めてはならないと考えられています。
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穴あき病の治療
一般的に流布している説に反して、穴あき病の治療は非常に簡単で出費がかさむものではありません。
この病気は完全な治療が可能であり、幾つかの過程を得て沈静化させることが出来るものです。
飼育者の方々が下記のステップに従い治療を行うことが最良だと私は考えています。
幾つかのステップは必ずしも必要というわけではありません。
しかし[1]と[2]のステップは絶対必要事項です。
興味深いことに、こうした治療には高価な薬品は必要ありません。
いずれも「良質な食事環境管理」・「水質の改善管理」によるものです。
この方法に拠って治療を行えば非常にわずかな出費、ややもすればお金をかけずに治療を行うことが出来ます。
この病気は完全な治療が可能であり、幾つかの過程を得て沈静化させることが出来るものです。
飼育者の方々が下記のステップに従い治療を行うことが最良だと私は考えています。
幾つかのステップは必ずしも必要というわけではありません。
しかし[1]と[2]のステップは絶対必要事項です。
興味深いことに、こうした治療には高価な薬品は必要ありません。
いずれも「良質な食事環境管理」・「水質の改善管理」によるものです。
この方法に拠って治療を行えば非常にわずかな出費、ややもすればお金をかけずに治療を行うことが出来ます。
[1] バランスの取れた、ビタミン豊富な食事環境
飼育魚の摂取物を適正化させるために、1週間に2度はペレットなどの餌にビタミンを添加して与えてあげてください。
もし、ビタミン剤が最寄の熱帯魚店で見つからない場合は、粉末状のマルチビタミン剤を水槽の水に一部溶かし、その中にペレット飼料をふやかして与えてください。
更に、自然下の環境になるべく近づけるように、様々なバリエーションの餌を与えるようにしてください。
例えば、ミミズ・コオロギ・ミールウォーム・ハツ(牛の心臓)・ザリガニ・エビ・赤虫・クリル等です。
こうした餌は冷凍のものでもかまいませんが、ずっと習慣的に続けるようにしましょう。
もし、ビタミン剤が最寄の熱帯魚店で見つからない場合は、粉末状のマルチビタミン剤を水槽の水に一部溶かし、その中にペレット飼料をふやかして与えてください。
更に、自然下の環境になるべく近づけるように、様々なバリエーションの餌を与えるようにしてください。
例えば、ミミズ・コオロギ・ミールウォーム・ハツ(牛の心臓)・ザリガニ・エビ・赤虫・クリル等です。
こうした餌は冷凍のものでもかまいませんが、ずっと習慣的に続けるようにしましょう。
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[2] 換水の実施
最低20%、しかしながら50%を超えない程度で3日に一度換水を行ってください。
通常は25%-30%が適宜な量です。
硝酸塩過多になった水槽を良好な状態にするには水換えしかありません。
さらに、砂利を吸い取るようにして換水を行ってください。
砂利の中にあるデトライタス(有機沈殿物)や糞便を自然と吸い出すことが出来ます。
通常は25%-30%が適宜な量です。
硝酸塩過多になった水槽を良好な状態にするには水換えしかありません。
さらに、砂利を吸い取るようにして換水を行ってください。
砂利の中にあるデトライタス(有機沈殿物)や糞便を自然と吸い出すことが出来ます。
[3] 19~38リットルに対して、さじ一杯のアクアリウム塩の追加
治療に「食塩」は使用できません。
アクアリウムに適する塩と言うのは人工海水、またはアクアリウム専用の塩です。
なにも処理されていない原塩でも可能です。
換水を行った時にこうした塩を加えて下さい。
また塩分は水槽内に留まったままになりますので、次の水換を行うまで塩を追加することは避けましょう。
アクアリウムに適する塩と言うのは人工海水、またはアクアリウム専用の塩です。
なにも処理されていない原塩でも可能です。
換水を行った時にこうした塩を加えて下さい。
また塩分は水槽内に留まったままになりますので、次の水換を行うまで塩を追加することは避けましょう。
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[4] 水温を27度~28度に上昇させる
温度を上げることは魚の新陳代謝を上昇させ、治療時間を短期間にさせることができます。
ただし、29度~30度以上には上げないで下さい。
そこまで上げてしまうと魚に過度なストレスを与えることとなり、治療に有効な働きが行えなくなります。
更に、上記[1]と[2]そして[3]のステップを踏まずに、いきなり温度を上昇させると穴あき病をかえって一層進行させることとなる可能性があるので注意して下さい。
ただし、29度~30度以上には上げないで下さい。
そこまで上げてしまうと魚に過度なストレスを与えることとなり、治療に有効な働きが行えなくなります。
更に、上記[1]と[2]そして[3]のステップを踏まずに、いきなり温度を上昇させると穴あき病をかえって一層進行させることとなる可能性があるので注意して下さい。
[5] ろ過設備より、全ての活性炭を除去する
これは活性炭が主だった原因ではあると感じた場合の予防的な対策です。
今後活性炭を使用したい場合、良質な活性炭のみを使用し、水槽導入時にはよく洗浄を行ってください。
また、[6]のステップに進む場合、活性炭が薬品を吸収してしまうことがあります。
活性炭を取り除くことは、この点からも非常に重要です。
今後活性炭を使用したい場合、良質な活性炭のみを使用し、水槽導入時にはよく洗浄を行ってください。
また、[6]のステップに進む場合、活性炭が薬品を吸収してしまうことがあります。
活性炭を取り除くことは、この点からも非常に重要です。
[6] もし全てが失敗に終わったならば・・・
もし全てが失敗に終わったり、または末期的な情況であるならば、ヘクサミタ原虫に対する治療も良い方法です。
ケースやボトルに書かれている解説に従い、1週間は続けて治療を行ってください。
そして、[1]~[5]のステップに戻り、トリートメントを引き続き行ってください。
この時点で病気が回復したり、病状に軽減が見られた場合、その後の治療方法について説明したいと思います。
まず、温度に関しては以前通常時で飼育していた温度に戻してください。
そして、38リットルに1さじ入れていた塩を全てもしくは幾らか減らして下さい。
そして換水も1週間に1度のペースに戻してください。
更に重要な事として、餌については引き続きこの状態を保った方が良いと言うことです。
もし、これらを試したのに関わらず、未だに穴あき病と格闘してお困りになっている方は最後の章で述べられていることに治療へのヒントがあるかもしてませんのでお試し下さい。
ケースやボトルに書かれている解説に従い、1週間は続けて治療を行ってください。
そして、[1]~[5]のステップに戻り、トリートメントを引き続き行ってください。
この時点で病気が回復したり、病状に軽減が見られた場合、その後の治療方法について説明したいと思います。
まず、温度に関しては以前通常時で飼育していた温度に戻してください。
そして、38リットルに1さじ入れていた塩を全てもしくは幾らか減らして下さい。
そして換水も1週間に1度のペースに戻してください。
更に重要な事として、餌については引き続きこの状態を保った方が良いと言うことです。
もし、これらを試したのに関わらず、未だに穴あき病と格闘してお困りになっている方は最後の章で述べられていることに治療へのヒントがあるかもしてませんのでお試し下さい。
その他:病魚の見極めについて
まず、最初に、穴あき病を治療するのに行わなければいけないことは、病気にかかっているかの見極めです。
この見極めには、常日頃、魚がどの様な姿・行動をしているかを知っておく必要があります。
その為に、日頃からの十分な観察がとても重要です。
もし飼育者が健康状態にある魚がどう言ったものなのかを分かっていなければ、頭にあるピンホール状の穴が正常であるか否かの判断さえつかないのです。
魚の通常の状態・常日頃の行動様式を把握していれば、外観上に変化が現れる前に、先手を打って対処することができます。
このことは、恐らく全ての病気に対していえることなのかもしれませんが、まず、通常状態が分かっていなければ、異常状態を感知することはできません。
この見極めには、常日頃、魚がどの様な姿・行動をしているかを知っておく必要があります。
その為に、日頃からの十分な観察がとても重要です。
もし飼育者が健康状態にある魚がどう言ったものなのかを分かっていなければ、頭にあるピンホール状の穴が正常であるか否かの判断さえつかないのです。
魚の通常の状態・常日頃の行動様式を把握していれば、外観上に変化が現れる前に、先手を打って対処することができます。
このことは、恐らく全ての病気に対していえることなのかもしれませんが、まず、通常状態が分かっていなければ、異常状態を感知することはできません。
穴あき病について、他の考えられる原因
本稿を発表するに当たり、穴あき病に関して多くの愛好家から経験談を聞く機会がありました。
最後に、穴あきの病について、ごく一部の環境下で起きる、まれなケースについて補足追加したいと思います。
これらは穴あき病の主要要因と広く認識されているものではありません。
ごく一部で、穴あき病の原因として可能性のあるものです。
最後に、穴あきの病について、ごく一部の環境下で起きる、まれなケースについて補足追加したいと思います。
これらは穴あき病の主要要因と広く認識されているものではありません。
ごく一部で、穴あき病の原因として可能性のあるものです。
ケース1:漏電
もし貴方の飼育している魚が、なぜか穴あき病に掛かってしまい、しかも回復しない。
さらに、または慢性的に穴あき病に悩まされ、次々と飼育魚がこの病気にかかってしまう。
この様な状況ならば、電圧計や電気測定計で漏電をしらべてみるのも一つの方法です。
こうしたデバイスは電流を計測することが出きます。
一方の針を直接水槽に入れ、もう一方を機器の周辺に置くことにより漏電を調べる事が出来ます。
理想的には針は0を示さなければいけませんが、時々0以上を指す場合があります。
この場合、漏電が問題になっている事が考えられます。
通常魚類は水に対して非常に敏感です。
その為、水中で流れてる電流がストレスの主要な原因になっていることがあります。
まずは電気測定器を購入し、水槽に入れてみてください。
そして、一体どの機器が漏電しているのかを特定し、機器の修理、または廃棄を行ってください。(ヒーターとパワーヘッドはよく漏電します。)
漏電の問題が解決されたのであれば、上述の[1]~[6]の治療ステップを踏むことによって、多くの魚は病状から抜け出すことが出来ると思います。
さらに、または慢性的に穴あき病に悩まされ、次々と飼育魚がこの病気にかかってしまう。
この様な状況ならば、電圧計や電気測定計で漏電をしらべてみるのも一つの方法です。
こうしたデバイスは電流を計測することが出きます。
一方の針を直接水槽に入れ、もう一方を機器の周辺に置くことにより漏電を調べる事が出来ます。
理想的には針は0を示さなければいけませんが、時々0以上を指す場合があります。
この場合、漏電が問題になっている事が考えられます。
通常魚類は水に対して非常に敏感です。
その為、水中で流れてる電流がストレスの主要な原因になっていることがあります。
まずは電気測定器を購入し、水槽に入れてみてください。
そして、一体どの機器が漏電しているのかを特定し、機器の修理、または廃棄を行ってください。(ヒーターとパワーヘッドはよく漏電します。)
漏電の問題が解決されたのであれば、上述の[1]~[6]の治療ステップを踏むことによって、多くの魚は病状から抜け出すことが出来ると思います。
ケース2:厭食(食事にあきる)
原因が特定できない不可思議な穴あき病も存在しています。
しかも、この様なケースをよく確認すると、一般的に推奨されるペレット飼料を、規則正しく1日2回与えていました。
適切な管理を行っているにも関わらず、病気が発生する。この事から2つの原因が考えられます。
1)飼育魚が単一のペレット食に飽きてしまい、長期間の飼育の中で穴あき病に冒されてしまった。
2)ペレット飼料が生産工程か何かのミスで、本来入るべきビタミンやミネラルが混入しなかった。
いずれにせよ、この両者に対しての対処は非常に簡単です。
ペレット以外の複数の異なる食事を用意し、さらに周に2回のビタミン補給を行えばよいのです。
誤解の無いように補足しますが、私はペレット飼料を全否定しているつもりは全くありません。
ペレット飼料は基本的な栄養を摂取する上で、「ベスト」ともいえる非常にすぐれた餌です。
ただ、魚体の健康を保つ為に、ペレット以外の食物を ”補助的"に 給餌する事を推奨しています。
さらに、餌を多様化させる事は、飼育魚により多くの喜びを与えることは間違いありません。
しかも、この様なケースをよく確認すると、一般的に推奨されるペレット飼料を、規則正しく1日2回与えていました。
適切な管理を行っているにも関わらず、病気が発生する。この事から2つの原因が考えられます。
1)飼育魚が単一のペレット食に飽きてしまい、長期間の飼育の中で穴あき病に冒されてしまった。
2)ペレット飼料が生産工程か何かのミスで、本来入るべきビタミンやミネラルが混入しなかった。
いずれにせよ、この両者に対しての対処は非常に簡単です。
ペレット以外の複数の異なる食事を用意し、さらに周に2回のビタミン補給を行えばよいのです。
誤解の無いように補足しますが、私はペレット飼料を全否定しているつもりは全くありません。
ペレット飼料は基本的な栄養を摂取する上で、「ベスト」ともいえる非常にすぐれた餌です。
ただ、魚体の健康を保つ為に、ペレット以外の食物を ”補助的"に 給餌する事を推奨しています。
さらに、餌を多様化させる事は、飼育魚により多くの喜びを与えることは間違いありません。
本稿に関する注意事項
筆者は、科学者でも細菌学者でも魚類学者でもありません。
本文はあくまで参考として活用いただきたいと思います。病魚の回復を保証するものではありません。
また、本稿は私の個人的な研究、ならびに多くの穴あき病を治療した実績のある、他の愛好家の経験を元に記載しています。
ここで述べられた方法論に従って、魚が死亡したとしても、何かしらの責任は取りかねますのでご留意下さい。
皆様の成功をお祈りいたします。
本文はあくまで参考として活用いただきたいと思います。病魚の回復を保証するものではありません。
また、本稿は私の個人的な研究、ならびに多くの穴あき病を治療した実績のある、他の愛好家の経験を元に記載しています。
ここで述べられた方法論に従って、魚が死亡したとしても、何かしらの責任は取りかねますのでご留意下さい。
皆様の成功をお祈りいたします。