海外のサボテン種子販売業者についての特徴
これまで、何度かサボテンの種子を個人輸入してきました。
2016年、過去のブログで購入先について、信用状況、対応速度などをまとめていました。
但し、販売業者の対応状況は日進月歩で変化しています。
内容がかなり古くなったので2024年2月時点での状況にアップデートしたいと思います。
【主な変更点】
植物検疫証明書(Phyto certification)
・日本の農林水産省の方針が変わったことにより、「植物検疫証明書(Phyto certification)」が輸入時に必要となっています。
植物検疫証明書が無い状態で日本に持ち込むと、高い確率で没収されてしまいます。
・植物検疫証明書は輸出業者が準備するものです。お金を払って輸出業者に作成してもらいます。
ただ、一部の輸出業者では植物検疫証明書作成の手間と海外市場ボリュームに魅力が無いため対応しない所も出てきました。
(一部の業者では、EU圏内の市場に特化し、アジア・日本などの海外市場への販売を諦めている所もあります)
2016年、過去のブログで購入先について、信用状況、対応速度などをまとめていました。
但し、販売業者の対応状況は日進月歩で変化しています。
内容がかなり古くなったので2024年2月時点での状況にアップデートしたいと思います。
【主な変更点】
植物検疫証明書(Phyto certification)
・日本の農林水産省の方針が変わったことにより、「植物検疫証明書(Phyto certification)」が輸入時に必要となっています。
植物検疫証明書が無い状態で日本に持ち込むと、高い確率で没収されてしまいます。
・植物検疫証明書は輸出業者が準備するものです。お金を払って輸出業者に作成してもらいます。
ただ、一部の輸出業者では植物検疫証明書作成の手間と海外市場ボリュームに魅力が無いため対応しない所も出てきました。
(一部の業者では、EU圏内の市場に特化し、アジア・日本などの海外市場への販売を諦めている所もあります)
KKHK(Klub Kaktusaru Hradec Králové)
チェコのフラデツ・クラーロヴェー市のサボテンクラブが種子供出しています。
ここは取り扱っている種類がとても多い(延べアイテム数:約12,000種)です。 特にドイツ・アメリカで既に廃盤となっているような種子を、沢山ストックしています。 ここの注文方法はチェコ特有のスタイルです。晩秋にリスト発表。年末に受注締め。年初に一括配送するスタイルです。 ・既定のエクセルシートに必要な種子を入力し、メール送信すると、まずはデポジット(保証金)を要求されるので、デポジットの支払を行います。 ・その後、在庫確認&総金額の連絡がきます。 ・「総金額ーデポジット=残金」をPaypal決済すると、年明けに種子配送されます。 また、年明け~春までは小さな実生苗、カット苗の販売が始まります。 実生苗の発送についても植物検疫証明書を有償で発行してくれるので、書類審査は問題ありません。 但し、現物には土が若干付着していることが度々あり、多少のリスクは覚悟の上注文した方が良いと思います。 >> リンク |
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SuccSeed
欧州・アメリカ市場に特化したので、日本には輸出しない運営になっていると思います。(伝聞)
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - 以下、過去の内容です- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - スウェーデンの業者です。 カートに必要な種子を入れて行、最後にカード決済をして終了です。 一週間後には種子到着しています。とてもお手軽です。 もし、Paypal決済の場合は、別途相手からの事前請求書(Proforma Invoice)の発行を待って、カード手数料を含めた料金を支払う為、1-2日余計に必要となります。 決済通貨はUSD、EUR、SEK(スウェーデンクローネ)などがありますが、SEKで支払が一番お得です。SEK→EUR→USDの順に対円レートが悪くなってきます。 これまでは、種類はレブチア(メディオロビビア)、スルコレブチアと言った「南米もの」がメインでした。 昨今は、南米ものだけではなく北米ものの取り扱いも増えてきています。 どうも、チェコの種子業者と被っているケースが多いので、チェコの種子を取り扱い始めたようです。 また、スウェーデンの郵便事情でカーゴトレース(荷物追跡)が可能な郵便はとても高額になってしまいます。 そのため、Succseedに注文する場合、いつも追跡が効かない方法をお願いしているので、カーゴトレースの部分は評価が低くなっています。 また、オーナーさんはフェイスブックでの情報発信も盛んです。とても美しい写真を掲載し楽しませてくれます。 >> リンク |
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Kakteen Koehres
・サボテンだけではなく、多肉植物も精力的に販売しているドイツの業者さんです。
・現在ではPay-pal対応も可能。 ・植物検疫証明書も発行してくれますし、対応もすごく早い。 ・ただし、私の好きなサボテンでは交雑種と思われるような個体が多く出てきています。私はもう注文することは無いと思います。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 以下、過去の内容です- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - SuccSeedと同様に、カート選択後、カード決済の仕組みを持っています。 ここも支払後、一週間程度で日本に種子が到着します。 但し、ここのサイトが原因かは分からないのですが、カード決済後、2週間以内に不正カード使用が2回あり、合計60万円の航空券が勝手に購入されてしまいました。 その為、カード会社から「異常な動きがある」と連絡がありました。 カード会社の保険調査部門の努力により、60万円の支払いはストップされましたが、2か月ほど悶々とした時間を過ごす羽目になりました。 事前請求書が必要だったり、手数料(数パーセント)を取られたりしますが面倒でもPaypal決済の方がお勧めです。 >> リンク |
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kakteen-piltz
2017年前後から注文していないので、詳細は分かりません。
欧州市場特化型になり、日本には輸出しない運営になっていると思います。(伝聞) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 以下、過去の内容です- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2016年までは、エクセルに注文書を書いてメールを送る方法でしたが、最近システムを大きく変更しました。 現在はカートに欲しいものを乗せる方法に変わっています。このため、注文がとてもやり易くなりました。 また、システムの変更に伴い、リストに写真が追加されました。 数は多くはありませんが、若干見やすくなったかと思います。 もともとオーナーさんはギムノカリキウムの種子を採集に行ったり、または、オーナーさん夫婦の名前がギムノカリキウムの種小名になったりと、もともとギムノカリキウムに強い業者ですが、それは現在でも健在です。 >> リンク |
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MESA Garden
2017年前後から注文していないので、詳細は分かりません。
植物検疫証明書は発行してくれるようです。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 以下、過去の内容です- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - アメリカの老舗業者です。 これまで、とても時間がかかっていましたが、最近は若い人に業務を譲っているので、対応速度は速くなっているかもしれません。2017年は注文していませんので、詳しい状況はわかりません。 世界中からオーダーがかかり、次々と売り切れになるようです。その為、注文しても半分くらい購入出来ないということもあります。 またリストは一年間ほとんど変更しないので、在庫状況はほ殆どわかりません。 メールのやりとりも1-2日待たされることも多く、在庫確認には更に3日程待たされました。 北米産のサボテン・メセンがメインです。 >> リンク |
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ADBLPS
植物検疫証明書は発行してくれます。しかも無料です。
どうも、フランスでは植物検疫証明書の手続きがネット上ですべて完結するようです。 輸出者さんにとっても負担が軽いため、このように無料になっているようです。 チェコなどではコロナ下で植物検疫申請窓口のオフィスがクローズされたりして時間がかかるなか、ADBLPSさんではスムーズに短期間で完了しているのが印象的でした。 また、ADBLPSさんは種子が新鮮で発芽率が高いものが多いです。 また、リスト上にもいつ収穫したのか記載があり良心的です。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 以下、過去の内容です- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - フランスの業者です。 たまたま、リストの更新時期とぶつかった為、3週間程、リストの更新まで待たされました。 その後の対応は早かったのですが、在庫切れがたくさんあり、全体の80%程度しか購入できませんでした。 また、リスト更新直後の為、オーダーが次々と入り立て込んでいたのか、支払い後、1週間ほど出荷を待たされました。 最終的に支払から到着まで2-3週間かかりました。 但し、ここの種子リストは秀逸で、種類ごとの「自家受粉」「他家受粉」情報があり、とても参考になります。 また、エクセル版リストは画像リンクが張られているので、どんな姿になるのか容易に確認できます。 最近は、ちょっとリストの更新頻度があがってきているようなので、在庫切れが若干分かりやすくなっています。 >> リンク |
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Berchti Cactus
運営されたいた、Ludwig Berchtさんが2021年にご他界されました。
現在では、なくなっています。 ***以下過去の内容*** オランダのギムノカリキウムで有名な研究家・趣味家の方が運営されています。 ギムノだけでなく、スルコレブチアと言った南米ものも多く栽培されています。個人的に好きな種類が多く、しかも、値段も趣味家の値段なので非常に大好きな所です。 しかしながら、発送元がオランダというのが厄介で、オランダには「気持ち良く」なる草の種子の販売業者も沢山あるようで、日本の税関でかなりの高確率でストップされてしまいます。 日本の税関より「種子の輸入には原則消毒証明が必要で、次回は没収するかもしれません」と警告を受けています。 また、オランダもSuccSeedのスウェーデンと同様にカーゴとレース(荷物追跡)ができる郵便がとても高価なので、利用していません。 >> リンク |
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Cactus Nursery EU
2017年前後から注文していないので、詳細は分かりません。
植物検疫証明書は発行してくれるようです。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 以下、過去の内容です- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - チェコの業者です。 2016年の秋に注文をしました。 エクセルで注文書を作成し、合計金額を教えてもらって、支払う形式です。 ここの最大の特徴は、コピアポア、テフロカクタスといったサボテン種子が充実している点です。 これらのサボテン種子は他ではあまり充実していないので、とても重宝します。 オーナーさんは少々忘れっぽい所もありますが、メールの返信はとても迅速で十分満足できました。 >> リンク |
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CHRUDIMSKÝ KAKTUSÁŘ
植物検疫証明書は発行してくれます。
ここの種子は新鮮なものが多く、発芽率が高かった印象があります。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 以下、過去の内容です- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - チェコの業者です。 この業者は、なんと発音してよいのかわかりませんが、オーナーさんは英語での対応は全く問題ありません。 2016年末に注文しました。 ここの特徴は、11月~12月に限定して注文を受け付けている点です。 その他の時期には注文は受け付けていません。 短期集中型の発送をしているので、送金後少々時間はかかります。 ただし、問い合わせに対するメール対応は迅速なので安心できます。 種類は全般的に充実しています。北米ものから、南米ものまで万遍なくそろっています。 ここは、価格がとても魅力的です。 >> リンク |
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Кактус-Клуб
・サービス精神満タンの種子量、発芽率の高さ。新種の多さ。学術的な見識に裏打ちされたラインナップ、これらを以て、世界最高の種子提供者だとおもっていました。
・残念ながら、植物検疫証明書発行が対応不可。そして、ウクライナ侵攻後の経済制裁によりPay-pal送金ができなくなり現在では購入できません。 ここのサイトを素早く読めるように、キリル文字まで勉強したのですが、残念でなりません。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 以下、過去の内容です- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ロシアのサボテンクラブが運営している種子販売サイトです。 キリル文字なので何を意味しているかわかりにくですが、”Cactus Club”の意味の様です。 ここはギムノカリキウム、特にVictor Gapon氏が採集したVGのフィールド番号が付いたサボテンの種子が充実しています。 英語での対応は全く問題無く、ギムノカリキウム・ナタリアエの名前のもとになった、ナタリア・シェルクノーバ女史が対応してくれます。 ここの最大のデメリットは送金です。ロシアは外貨規制があり海外送金が自由化されていないようです。 その為、Paypalが使えず、私の場合はWestern Unionを使用しました。 最寄りの金券ショップ(大黒屋)まで出向いて送金を行いました。 ここはとても気前が良く、100粒オーダーしたにもかかわらず、「これ一房ぶんじゃね?」と思えるほど大量の種子が入っていることもあります。 >> リンク |
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