去年の秋から冬にかけてはひたすら、鉢上げを行っています。 ギムノカリキウム・瑞昌玉 VG-471 六年目にして、やっと育苗トレーを卒業し、個別に鉢上げしました。 Short spineと注釈がありましたが、確かに刺が短めのような気がします。 私にしては珍しく、接木していない個体です。 ギムノカリキウム・オコテレナエ TOM233 オコテレナエという事なので、バッテリーに近い種類です。 種の形もバッテリーと同様にお椀型のトリコモセミネウム・グループ(Trichomosemineum)の形態です。 チョコレート色とよく表現されることがありますが、殆ど黒です。 また、刺も真っ黒なので、なかなか渋い趣があります。 アカントカリキウム・グラウカム ロシアのサボテンクラブより種子を導入したグラウカムです。 彼の地で黒刺を選抜した株のようで、フィールド番号はありません。 本株はキリンウチワに接ぎ木した促成栽培の株ですが、ブルームなどと呼ばれる白粉はそれなりに出てきてくれています。 これと育苗トレーの中でひしめき合っていましたので、ようやく個別に鉢上げさせました。 フェロカクタス・カルメン玉
これは地植えしていたものを鉢上げしました。 クラブの会長の家にある直径60㎝ほどの巨大なカルメン玉から得た種を発芽させたものです。 意外と、てこずってしまい、暑さで殆どの子株をダメにしてしまいました。 また、キリンウチワとの相性もあまり良くなく、5-6株を接木しましたが、1株しか大きくなりませんでした。
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私がサボテンを栽培している地域は、米つくりが盛んと言うほどではありませんが、それでも日本の平均的な栽培が行われています。 徒歩圏内にはJAによる脱穀工場(ライスセンター)もあり、収穫時には、軽トラでもみ殻詰め放題な環境になります。 そこで、昨年の秋から「もみ殻」を大量に漉き込んで、地植えのサボテン用土を改良してみようとトライしていました。 まだ、あまり経過はしていませんが・・・確実に根の張りは良くなってきている感じがします。 ランポーのキリンウチワ接ぎ降ろし苗 以前とは比べ物にならない程、ぐっと根張りが良くなっている気がします。 スルコレブチアのカキコです。
もみ殻以外にも燻炭や、牛糞も漉き込んでいます。 根がそうした肥料分も抱きかかえている感じになって来ています。 Youtubeの家庭菜園コンテンツにヒントを得ましたが、何となく良い感触が掴めてきたので、引き続き経過観察と改良点の検討を行ってみたいと思います。 去年の春くらいから、サボテンの接ぎ降ろし株を鉢や育苗トレーで行うのでなく、土壌に直接植え込んでみる実験をおこなっていました。 結論から言うと・・・正直、あまり成功しませんでした。 実験は去年の春から始めていましたが、最初の数カ月までは調子よく見えていました。 耕したばかりの土は「ふっくら」としており、土壌にも空気や根のでる隙間が沢山あったような気がします。 <去年の地植え直後の様子> しかしながら、水やりの度に、土壌は徐々に引き締まっていき、最終的にはカチカチになってしまいました。 この土が締まったタイミングくらいからサボテンの調子が悪くなった気がします。 土がある程度固まりきった7月以降は何か拗れたような株がチラホラ見えてきていました。 持ち上げ見ると! な!なんと、キリンウチワ君が無くなっているではないですか!!! ・・・とまあこんな感じで、あまり調子は良くありません。 マミラリア・ペレスデラロサエも30株ほど接ぎ木していましたが、半分はキリンウチワが腐敗して枯れ果てています。
残りの何株かはキリンから根がでていますが・・・弱い! 海外の安っすいドミトリーに併設されているシャワーの水圧並みに弱い。 地植えは失敗か・・・ そう思ったとき、「ひろちゃんファーム」と言う小規模菜園で野菜作りをしているYoutubeを目にすることがありました。 とにかく、この「ひろちゃんファーム」 もみ殻大好き。 一に「もみ殻」、二も「もみ殻」 三、四も「もみ殻」 五に「もみ殻燻炭」 ・・・という感じで土壌に大量のもみ殻を漉き込んでいるように見えました。 そして、土がふっくらしている感じです。 「おおっ!もみ殻!」 確かに、東南アジアで、普通の土に、もみ殻いっぱい混ぜてアストロフィッツムの兜を育てている人いたな・・・ そうだ!もみ殻を混ぜてみよう! (つづく) うちの温室では、トマトなどの野菜も育てています。 しかし、サボテンと野菜はなかなか両立できませんね。 野菜が害虫を寄せ付け・・・それはそれは・・・・ひどい事になっています。 しかしながら、サボテンだけ専念できない諸事情もあり、このままでいく予定です。 一方、うちの温室には野菜が元気に育つ事ができる無遮光の太陽がガンガンに刺す場所があります。 春や夏の間、こんな場所に、サボテンを置くと、一発で日焼けしてしまいます。 でも、今は冬。 トマトも枯れているし、場所も無いし ・・・という事で冬季限定で無遮光の場所に置いてみました。 無遮光下は、どうも温度がかなり上がるようで、冬にもかかわらず、サボテンがどんどん成長してくれています。 さらに刺も、見たことないような刺が出てきてくれています。 アカントカリキウム・シオナンサム・アウランティアカム LF0069a 下部の刺とは比べ物にならない強い刺が出てきてくれています。 なんとかこれを維持したいと考えていますが、アカントカリキウムの中ではアウランティアカムは暑さに強くは無いので、夏場はこの環境では厳しいかもしれません。 ロビビア・フェロックス これまた、南米病大好きな高温に弱いフェロックス君です。 最近、こうしたロビビアとかエキノプシスの強い刺のサボテンがついつい気になってしまいます。 ロビビア・バックベルギー・ノバ KP103 これも、普通のバックベルギーなのですが、直射日光に当てると、2段の団子のようになってしまいました。 2段目の刺がすごく強くなってきています。 ロビビア・ラテリティア・クッペリアナ
刺もののロビビア・エキノプシス系で、刺の強さは最高峰を誇るのでは?とは個人的には思っているクッペリアナ君です。 ポーランドやチェコなどの西部スラブ語圏の栽培家の写真でしか見た事はありませんが、「クッペリアナ」で紹介されているサボテンは本当に刺大魔王みたいな感じになっています。 家ではまだまだ、一年生なので、こんなものですが、将来的にはごっつい刺を出して欲しいです。 でも、夏には特に弱そう。(ポーランドとかチェコとか涼しそう~) 接ぎ木チートが欠かせなさそうです。 ギムノカリキウム・ムキダム数株が開花してきました。 ギムノカリキウムは、雌しべが雄しべの奥にか隠れているため、ピンセットでつまんで雌しべにつけても受粉されているのか全く確証がありません。 いつもの様に、花を切開して受粉作業させたいと思います。 ① 複数の株が同時開花してくれました。 ② 今回は、体の大きい個体だけに受粉させたいと思っています。 大きな個体の花を切開し雌しべを露出させます。 ③ 別の小さな個体の花をそのまま引っこ抜き、大きな個体の雌しべに花粉を塗りつけます。 ④ 乾燥させるのもあまり良くない感じがしていたので、花でそのまま蓋をしてます。 ギムノカリキウム・エスペランザエ
一週間ほど前に同様に切開受粉を行ったエスペランザエです。 子房を触ってみると、ザブングルの持ちネタの様にカチカチになっています。 弾力性があると、数日後にポトリを落ちてしまいますが、カチカチになっているので、ほぼ受粉成功していると思われます。 ひたすら接降ろし実行中です。 今年は、育苗トレーに用土を入れて根出しをするのでは無く、マルチをかけた土に差し込んで接降ろしを行っています。 用土の準備も必要なく、効率的に作業が進むので、接降ろしがどんどん進んで行くので一安心です。 また、接降ろしを行った時に出てくるカキ仔も、そのまま、地植えしています。 育苗トレーで育成していた時、極小のカキ仔は、なかなか根が出ず、枯らすことがよくありました。 地植えの場合、適度な湿度が長期に渡って維持されるからなのか? 極小のカキ仔であっても根を出し成長してくれます。 貴重なカキ仔をロスさせる事が少なくなってきているので、重宝しています。 植え付けて、1周間くらいですが、花が咲いているものもあります・・・
これは、台木から根が出ているのではなく、これまで接木の状態で溜まったエネルギーを花に変えているだけだと思います。
昨年の夏は異様に熱く、キリンウチワの接降ろしが非常に不調でした。
通常、育苗箱にサボテン用土を入れて、接降ろしをするのですが、今までの様に行きません。 温度が高すぎて根が出てこないような感じです。 そこで、去年から育苗箱に入れるのではなく、地面(もともと畑だった場所)に接降ろし株を、直接突き刺して根出しできるか?の実験をしていました。
ギムノカリキウム・クベサイ
冬の間は全く根が出ておらず、ぺしゃんこになっていました。 根が動くのかな?と非常に心配でしたが、ふっくらとしてきており、更に新しい刺を出してくれています。 なんとか成長してきているようです。
ギムノカリキウム・アンドレア・ドッピアーナム
ドッピアーナムの方は、まだ根が十分に動いていない様子です。 全体的に萎んだまま、さらにストレスで球体が紫色になっています(これはこれで美しい) 振り絞るようにして蕾を出してきています。 少々心配な個体です。
ギムノカリキウム・ナタリアエ VG709
2年ほど前に接降ろしをしたナタリアエです。 3cmほどで接降ろしをしましたが、根がキリンウチワなので成長も早く現在9cm程度になっています。
スルコレブチア・カリクロマ・VS420
ウチワサボテンに接ぎ木してたものから仔が吹いてきていました。 それらをバットに植えて根出ししていました。 1-2年ほど置いておくと根がかなり出て来て大きくなってきます。 写真はカキ仔を挿し木した後、2年ほど経過した個体です。
ロビビア・ヤヨイアナ /紅笠丸 /・ニグロストマ VG1013
Nigro=黒 Stoma=お腹 と熱帯魚の趣味をやっている時にも良く聞いたラテン語学名のロビビアです。 学名の様に、お腹(中心部)が黒い花が咲きます。 開花は下の写真様な感じになります。
新たな温室も3年目も迎えてようやくリズムというかサイクルが回ってきたような気がします。 ペレスキオプシスの空間 実生苗はノアの方舟に乗せるように、ペレスキオプシスに接ぎ木しています。 冬場は写真の様に赤くなっています。 以前は直径6cm程度になるまで接降ろしを控えてましたが、今年は2-3cmでも処理したいと思っています。 ウチワサボテン接ぎ、柱サボテン接ぎの空間 上記のペレスキオプシス接ぎ木で出たカキコや、または個体数が少ない苗は柱サボテンやウチワサボテンに接ぎ替えています。 こちらは地植えしています。 完成株の空間
根出ししたカキコや、接降ろし株は根出し管理後、個別の鉢に植え替えています。
【ラゴネシーとレッドリストの関係】 ・レッドリストとは、絶滅危惧種のリストのことで、国際自然保護連合(IUCN)が世界中の動植物に対して評価している。 ・レッドリストに載るためには、種の分布や個体数、生息環境の状況、繁殖力、遺伝的多様性などが評価され、種を「絶滅危惧」のカテゴリーに分類するための基準が設けられている。 ・評価された種は、絶滅危険度に応じて、以下の9つのカテゴリーに分類される。 ・ギムノカリキウム・ラゴネシーは2013年に"6"の「深刻な危機に瀕した種」に指定されている。 1.情報不足(Data Deficient) 2.低危険度(Least Concern) 3.軽度懸念(Near Threatened) 4.検討すべき種(Vulnerable) 5.危急種(Endangered) 6.深刻な危機に瀕した種(Critically Endangered) 7.消滅危惧種(Extinct in the Wild) 8.野生絶滅種(Extinct) 9.絶滅種の再導入や再定着が必要な種(Extinct in the wild and Ex Situ conservation) ・本種が、6の「深刻な危機に瀕した種」に指定された主な理由は「人的な不法採集」。 ・ラゴネシーは道路のそばに生えており、容易に個体へのアクセスが出来るため乱獲されてきた。 【ラゴネシー栽培での環境要件】 ・明るい場所に耐えられるが、遮光や午後は日陰になる環境が好ましい。 ・特に成長期には鉢にはなるべく光が当たるようにして、鉢内の温度を若干あげる方が望ましい。 ・強い光に当たると青銅色になり、花や刺の生産を促進するが、夏の最も暑い時間帯に直射日光にさらされると、日焼けや成長の停止が起こる可能性がある。 【ラゴネシーの栽培と繁殖】 ・栽培が非常に困難であり、成長速度は非常に遅い。 ・ある程度の時間が経過すると、子株が発生することがあり、株分けが可能である。 ・通気性の良い標準的なサボテン用の混合土が好ましい。 ・低pHの用土を好み、石灰分が豊富な土壌では成長が完全に停止する可能性がある。 ・根に十分なスペースが必要であり、鉢が小さくなってきたら2年に1回程度、または必要に応じて植え替えが必要である。 ・良好な排水性を備えた鉢を使用することが重要である。 【雑感】
ChatGPTを用いると、外国語の情報を日本語に置き換える、特に文字入力に割く時間が圧倒的に少なくなる気がします。 自力でやる時よりも、10倍は早い感じがします。 また、自力で文章を作っている時は、その入力時間や推敲した「労力」の惜しさが出てしまい、余計な文章を付け加えて全体的に分かり難くなりがちです。 その点、ChatGPTを用いた文章は自分で作った文章では無いので、サンクコストは0。 文章編集に潔さが出てくるような感じがします。 |
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3月 2024
運営者近畿の住宅地の中でサボテンや多肉を育てています。 |