今年は、接木サボテンを地植えして育成してましたが・・・ 良くない点もありました。 一番大きな困りごとはヨトウムシ(夜盗虫)の大発生でした。 ヨトウムシは、雑草だらけになったビニールハウスを整地したら、その年には大発生するとの噂を聞きましたが、当ビニールハウスでも同じ状況でした。 防虫ネットは貼っているのですが、大発生しました。 おそらく地下で眠っていた蛹が成虫になって卵を生みまくった事が一番の原因だと考えられます。 7月~8月にかけて大発生し、駆除しても駆除しても、気づいたらサボテンの成長が食べられています。 9月の後半からは一応の沈静化が見られ、現在では落ち着いています。 う”~う”~ 高いサボテンなのに! 成長点を見後に齧ってくれています。 でも、分頭してくれたのが、せめての救い。 今後は、仔吹きマシーンとして活躍してもらいたいと思います。 何故かヨトウムシは成長点が大好きです。
他に食べるものがあるだろうに・・・・ 接穂の成長点を、まるで嫌がらせ行為の様に食べてくれます。 温室を埋めるのには、3年はかかると思っていたのですが・・・ 予想外に早く埋まってしまいました。 実家に滞在中は、ひたすらマシーンの用に接ぎ木する事を繰り返しているうちに、温室がほぼいっぱいになってしまいました。 キリンウチワが大半をしめます。 似た様な南米種、しかも同じ属のFN違いがほとんど占めます。 ひと鉢ひと鉢にFNと学名を記載し、タグ付けしていますが、この作業が思ってた以上に高い工数になっています。 更に花色違いなどが出てくると、更に細分化しそうです(苦笑) RFIDなど活用できないか?とか思って見てみますが・・・多湿な環境に応じたものは、まだまだ技術の発展を待たなければならないようです。 キリンから出たカキコはオプンチア系や柱サボテン系に更に接ぎ変えています。 今年の夏は、ひたすら雨が降り、天気も悪かったので、秋にはオプンチアに接いだ接穂がいくつか腐ってしまいました。 まあ、これも一つの輪廻転生として、気にせず交換していっています。 台木も接穂も余裕があるので、今年はいろいろな実験が出来て楽しい夏季シーズンでした。
エリオシケ(ヒルホカクタス)とオプンチアの相性が意外と悪くないと言う事が分かったのは、大きな発見でした。 刺を全部取り除いた、小さなカキコを接ぎ木したのですが、全面に刺が出てきており、更に子供が吹くようになってきました。 Phrrhocactus bulbocalyx VG-1410 引き続き、ネオキレニア、コピアポア、ギムノカリキウム、マミラリアと実験を繰り返しています。 (ギムノカリキウムとマミラリアは殆ど結果でていませんが・・・) 作業工程ごとに地植えをしてたので、種類が関係なくバラバラになっていました。 少しづつですが、植え替えを実施し、種類を固めるようにしています。 一応、スルコレブチアを固めてみました。 受粉させる時も、あれこれ探し回らずに済むのでこれで一安心です。 ちなみに、種名とフィールド番号は、ウチワサボテンの体にマジックで記載しています。 ロビビア・メディオロビビアの2種類もフィールド番号ごとに並べることが出来ました。
なんだろう、フィールド番号で、キレイに並べることが、すごい快感です。 去年は何もわからず、11月だから大丈夫だろうと棚の上に小さな苗を安置していました。 すると、ほとんどが日焼けして弱ってしまいました。(直射日光7-8時間) その為、現在は直射日光が殆どあたらない棚下で小さな実生苗を管理しています。 多くの株がすくすくと成長してくれ、今年の冬には植え替えが必要な雰囲気です。 ただし、これでも、高山性のギムノカリキウムは頂点部が赤くなってりしています。 まだまだ過酷な環境の様です。 羅星丸系のギムノはとても育てやすいです。
暑くても、すくすくと成長してくれています。 栽培所も建設から10ヶ月が経過しました。 春から成長期に入り、ひたすら実生と接木とカキコ取りを繰り返しています。 現在、温室の50%は埋められたかと思います。 地植え育成箇所、カキコ根出し鉢、接木養生場、親株育成箇所がまだらに並んでおり雑然としています。 ギムノ、スルコレブチアと種族ごとに分けたいのですが・・・そうはなっていません。 今年の冬には植え替えて整理したいです。 地植えの箇所もとりあえず、作業進捗に合わせて接木株を地植えしているので、台木、種類ともにバラバラになっています。 また、トマト、ナス、イチゴと言った野菜も一緒です。 キリン団扇の養生箇所。
地植えしたキリンウチワの芽をかき取っては、写真のような区間に一時保管しています。 なかなか接木作業ができなかったので、一部、30cm程度に成長してしまっています。 先週末、毎日3リットルの水を飲みながら、キリン・オプンチア・袖ヶ浦と100株ほど接木ができました。 地植え台木の成長速度をなめていました。 作業が全然追いつきません。 最近は接木バージンの家族をも動員しながらやっていってます。 「ウチワ系の芒刺が痛い」と涙目になる老体を、40度を超える炎天下のもと、酷使させています。 高齢者虐待として通報されないか心配です。
時間があったので、サボテン棚の様子を写真にとってみました。
このエリアには、なんとなくメキシコのサボテンが多いようです。 強い光を当てている箇所なのですが、自然とメキシコ系のサボテンがあつまってきているようです。
以下同文。
一部ランポーの胴切りをおこなっています。 ランポーはどうも年数が経つと根本が木質化する傾向があるように感じます。 そこから目に見えない腐敗が入ったりすると、長い時間をかけて徐々に根や維管束がやられる様な気がします。 こうしたリスクのありそうなものは、早めに胴切りを実行しました。
今まで、小さなフレームで標準サイズのポリポットをメインに栽培を行っていました。
「根」にとってみれば、ちょと狭苦しい環境だったかもしれません。 今回場所が確保できたので、少々大きめの鉢に植え替えました。
瑞昌玉(Gymonocalycium stellatum var.flavispinum VG471 Los Reartes, Cordoba)
植え替えて成長が促進されているのかもしれませんが、球体がかなり緑色になってきました。 本個体は、種取り様のキリンウチワの接ぎ降ろし株です。 実根の方は、もう少し小さく、そして紫色をしています。
スルコレブチア・スタインバッキー ポリモーファ(Sulcorebutia steinbachii v. polymorpha SE130)
サボテンを初めて実生した5~6年前から管理している個体です。 根を切っては標準ポリポットに植え替えを繰り返してきましたが、今回ちょっと大きな鉢に植えてみました。 花はいつも1~2個しか咲かないのですが、沢山咲いてくれれば嬉しいです。
ギムノカリキウム・ベルクティ(Gymonocalyciu Berchti)
これは三角袖から接ぎ降ろししたものです。ベルクティには雄と雌が存在するの? と思ってしまうほど、「種をつける個体」と「種をつけない個体」がうちでは存在しています。 本株は全く種が取れないので、接木して種への栄養を補給する必要性を感じません。 そこで、去年の夏に接ぎ降ろしました。 根も出てきており、今後も種付け馬として活躍を期待しています。
ギムノカリキウム・グラウカム MS893 (Gymonocalycium Glaucum)
グラウカム=「灰色」を表しているらしいでのすが、その名前通り、薄っすらと灰色の粉っぽい色彩をまとってくれます。 グラウカムは過去に何度か種まきをしているのですが、どいつもこいつも発芽率がとても悪いです。 色々な種子業者から購入しましたが、揃いも揃って発芽率が悪く、苦労させられています。 この2個体は、その発芽率の悪さと、関西を襲った台風21号にも生き延びてきた、リプリー航海士(※)のような個体です。 (※)「映画:エイリアン」で一人だけ生き残る主人公。
白花奇仙玉(matucana madisoniorum "albiflora" Ex:Chrudim Cactusary)
本種はあまり苦労をした経験はありませんが(とは言っても秋によく腐らせる)、大きな体になったのにも関わらず小さな鉢で植えていました。 その影響もあるのか、花も殆ど目にすることがありませんでした。 ちょっと大きめな鉢に植え替えどんどん花を咲かせてくれれば、ちょっと嬉しいです。
温かい日が続き、植え替えを行っています。
以前、どこの国かはよく覚えていませんが、恐らくチェコかタイの本に、治具を使って植え替えする事が紹介されていました。 鉢を斜めにしながら、抜いた苗を斜めに置き、土を置いていくという方法でした。 こうすることで、きちんと美しく植えられるようなので、ちょっと真似してみました。 治具は作らずに、端材を鉢の下に挟み込んで斜めにしているだけです。 斜めにした鉢に、抜いた苗を置いて行くだけなので、ちょっと簡単そうです。
・・・・で植え替えた結果。
う~ん イマイチ! 下手くそですね。 途中で、互い違いに置いたほうが良いのでは?と植え替え方に迷いも表れています。 ちなみに苗は綾波(学名:Echinocactus (Homalocephala) texensis)です。 サボテン師匠からの頂き苗です。
昨年の10月くらいから、サボテンの実生を開始しています。
12月、1月の真冬にも播種しています。 ただし、今年は電気ヒーターの内蔵された保温器とLEDを活用して実生しています。 発芽率はすこぶる良好で、これまでの苦労が嘘の様に感じています。 一定の温度、一定の湿度が24時間保たれるのが良いのか、一斉に芽吹くような感じです。
また、これまで実生の用土として、赤玉や鹿沼の微粒用土を使っていましたが、今年からは少し変更しています。
表面に砂(川砂)を多く使用するようにしています。 ・小さい種子:砂を1cmほど敷き詰めて播種しています。 ・大きな種子:赤玉・鹿沼の間を埋めるように砂をふりかけ、その上で播種をしています。 これまで、苗がころころ転がったり、根が表面に出てきたりする度に、根を埋め戻したりしていたのですが、この作業がほぼ無くなりました。 また、実生用土は必ず電子レンジで消毒するようにしています。このことでカビの発生が激減しています。 今まで、ベンレート等の消毒薬を使ってもカビを抑えることが全く出来ず悩んでいたのですが、とりあえず「電子レンジでチン」という攻略方法を見つけ出せたのが自分としては大きな成果です。
ある程度発芽がそろったら、保温器の管理から、窓際管理に移行しています。
国華園で「Seeding Tray」という、実生苗保護トレーが販売されていたので、早速活用しています。
冬の直射日光にあてて、少し湿度を下げ、室内窓際の無加温状態でキープしています。
幼子が厳しい環境に慣れて行けれるような、少々厳しい管理にしています。
昨年の6月に「花模様」を撮影してました。
【昨年6月のブログ内容】 その時、Succseed社で紹介されているデリケートピンクに似たサボテンでは? と勝手な妄想をしていましたが・・・ な・・なんと、その後、Succseedのデリケートピンク苗を手にする栄光に浴する事ができました。。 (Kさん ありがとうございます!)
少々細長くて、やはり花模様とよく似ています。若干トゲの色が白っぽいのが特徴です。
デリケートピンクという名称ですが、花色は確実に固定されているわけではなく、黄色とピンクの2種類の花が咲く可能性があるとの事でした。 これから交配を続けると、ピンクと黄色のグラディエーション色が出たら凄いことになるのでは期待大です。楽しみです。(Kさん 改めてありがとうございます)
現在の花模様です。
3株あり、2株を鉢植え、1株を地植えしています。 若干、地植えの方が成長が良いようです。 師匠の栽培所から弊宅に向かい入れてから、トゲの生え方が変化してきています。 弊宅では軒下栽培のため、通風が強かったのでしょう、トゲがかなり密に成長してきています。 写真でも丁度、体の半分の所からトゲの感じが変わってきています。
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3月 2024
運営者近畿の住宅地の中でサボテンや多肉を育てています。 |