アストロフィツムは、私がサボテン栽培を始めるきっかけとなった種類です。 しかしながら、彼らの事については私はあまり分かっていません。 ただ、綺麗なサボテンという程度のものです。 先日と同様にScholar GPTに、アストロフィツムについて、私の琴線をくすぐる、ワクワクするような適応放散(adaptive radiation)的な面白い情報ない?と問い合わせたら帰ってきた論文の一つが下記になります。 ”Astrophytum Phylogeny and Biogeography: Cactus Evolution in the Chihuahuan Desert” 「チワワ砂漠におけるアストロフィツム属(サボテン科)の系統と生物地理学」 GoogleのNotebookLMに本論文を完食頂き、内容を吐き出して貰いました。 「アストロフィツム属(サボテン科)の系統と生物地理学的歴史」 この論文は、アストロフィツム属(Cactaceae科)の系統発生と生物地理学的歴史を、分子系統解析と祖先分布の推定によって解明することを目的としています。 クレード: ※クレード/分岐群(英: clade)とは、ある共通の祖先から進化した生物すべてを含む生物群のこと
各クレードにおける形態的な特徴: 第1のクレード(鸞鳳/般若): ・内側の花弁は黄色の単色で、果実は先端で裂開する。 ・この2種はHunt et al. (2006) の分類による亜属 Astrophytum(Euastrophytum亜属、Backeberg 1950)に対応。 第2のクレード(兜丸/ 瑞鳳玉・大鳳玉 / 白鸞鳳玉 / カプトメデューサ) ・内側の花弁は二色のグラデーションを成し、果実は基部で裂開する。 ・このクレードは、Hunt et al. (2006) の分類による亜属 Neoastrophytumの種と A. caput-medusaeを含む。 進化の歴史: 1)後期中新世(770万年前、290万~1260万年前): アストロフィツム属はエキノカクタス(Echinocactus)属から分岐した。 この頃、チワワ砂漠の中央高原(サカテカス亜地域)がアストロフィツム属の祖先分布領域として確立したと考えられている。 2)鮮新世(533万~258万年前): アストロフィツム属内で多様化が起こった。 3)370万年前: Trans Mexican Volcanic Belt (TMVB) で火山活動のピークが発生。 この火山活動とTMVBの隆起が、遺伝子流動の障壁となり、現在のサカテカス亜地域に分布する鸞鳳玉(A. myriostigma)と般若(A. ornatum)の種分化が促進された可能性が示唆されてる。 4)同時期:サンマルコス断層の再活性化により、タマウリパン・メスキタル(※1)がチワワ砂漠から隔離されました。この地域は、カプトメデューサ(A. caput-medusae)と兜丸(A. asterias)が分布する地域ですが、これらの種は単系統群を形成していません。これは、タマウリパン・メスキタルへの独立した拡大イベントが2回起こり、その後の隔離によって種分化が起こったことを示唆しています。 (※2:下線部は下の部分で補足説明あり) このように、火山活動はアストロフィツム属の種分化において、地理的な障壁として機能し、遺伝子流動を妨げることで、種分化を促進したと考えられます。 (※2)カプトメデューサと兜丸の種分化について補足説明 タマウリパン・メスキタルへの独立した拡大イベントと、その後の隔離による種分化について、例えを用いてわかりやすく説明します。 タマウリパン・メスキタルは、アストロフィツム属のカプトメデューサ( caput-medusae)と兜丸(asterias)が生息する地域です。しかし、これらの種は系統的に近い関係にはありません。 これは、タマウリパン・メスキタルへの進出が、それぞれ独立して起こったことを示唆しています。 この状況を、以下のような「例え」で考えてみましょう。
この例えで重要な点は、以下の通りです。
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2月 2025
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